ポイント４）第２ステージの目標と達成への青写真は？
 
年間通算勝点１位、年間王者
 
　懸念材料はここ数試合、立ち上がりに必ず相手に決定機を作られている点だ。槙野も守備を課題に挙げるように、西川のビッグセーブや相手のミスに助けられている面もある。「31分から前半終了」までの失点数５は、リーグワースト５位タイ。この時間帯の守備の課題を改善できれば、強さはさらに増すはずだ。
 
　あとは、かなり先の話になるが……、もしも早い段階で年間勝点１位が確定した場合、そのあとにモチベーションを維持できるか。２ステージ制覇＆年間勝点１位でも、チャンピオンシップが開催されるというルールの下、それでも「年間王者」のタイトルを獲ることが求められる。
 
　チャンピオンシップにどのような状況で臨むのが浦和にとってベストなのか。せっかく第１ステージを制したアドバンテージを活かし、年間王者への「近道」を見出したい。
 
ポイント５）第２ステージに向けた補強ポイントと新戦力獲得の動きは？
 
　７月３日時点では、補強に関する噂は聞かれない。ペトロヴィッチ体制下の過去３年間、シーズン途中の補強は一度もなく、第１ステージの安定した成績を踏まえれば、基本的に新戦力の獲得はないと見ていい。
 
　ただ、例えば来季のACLを見据え、これから開く欧州のマーケットで、掘り出し物（守備力の高いストッパーやボランチなど？）が見つかれば、獲得に動く可能性もあるか!?
 
文：塚越 始（サッカーダイジェスト編集部）