懸念されるのは前線のコンディション
9月に0-1で敗れたW杯最終予選のオマーン戦について、森保一監督は「与えられた準備期間の中で、選手たちにもっと意思統一できる絵を持たせなければいけなかった」と反省した。
なぜ、チームの絵が合わなかったのか。振り返れば、約1年前に欧州遠征で活動を再開したA代表は、ワールドクラスの相手と強化試合を繰り返し、特にプレッシングに磨きをかけた。今年3月に行なわれた韓国戦は、その集大成かのようにインテンシティで圧倒し、3-0で快勝している。
ところが、W杯最終予選の開幕となった9月は事情が違った。欧州シーズンの開幕、さらに東京五輪直後の時期が重なり、コンディションが上がらない選手、怪我で欠場する選手が続出し、主力は軒並み状態が悪かった。韓国戦のような強度は望めない。
また、オマーン戦はポゼッション率が61パーセントと、磨き上げたプレッシング以上に日本がボールを持つ時間のほうが長く、コンディション的にも戦術のかみ合わせ的にも、この1年間で磨いた森保ジャパンの「絵」は、オマーン戦に適した絵にならなかった。そのズレを修正できなかったことが、9月の最も大きな反省点と言える。
なぜ、チームの絵が合わなかったのか。振り返れば、約1年前に欧州遠征で活動を再開したA代表は、ワールドクラスの相手と強化試合を繰り返し、特にプレッシングに磨きをかけた。今年3月に行なわれた韓国戦は、その集大成かのようにインテンシティで圧倒し、3-0で快勝している。
ところが、W杯最終予選の開幕となった9月は事情が違った。欧州シーズンの開幕、さらに東京五輪直後の時期が重なり、コンディションが上がらない選手、怪我で欠場する選手が続出し、主力は軒並み状態が悪かった。韓国戦のような強度は望めない。
また、オマーン戦はポゼッション率が61パーセントと、磨き上げたプレッシング以上に日本がボールを持つ時間のほうが長く、コンディション的にも戦術のかみ合わせ的にも、この1年間で磨いた森保ジャパンの「絵」は、オマーン戦に適した絵にならなかった。そのズレを修正できなかったことが、9月の最も大きな反省点と言える。
この10月は互いの絵を合わせて戦うことができるか。
対戦相手のサウジアラビアとオーストラリアは、ともに攻撃的なポゼッション型のチームだ。森保ジャパンの特徴を考えれば、「良い攻撃から良い守備へ」はポゼッション面で不安が残るが、「良い守備から良い攻撃へ」とボール奪取からカウンターを狙う展開は得意科目。今回は戦術のかみ合わせは悪くない。
しかし、懸念されるのは前線のコンディションだ。近頃、大迫勇也は神戸でのプレーを経て、ポストワークやプレッシングなど攻守のパフォーマンスを取り戻しつつあるが、一方でトップ下は不安が残る。頼みの鎌田大地はフランクフルトで出場機会を減らし気味で、9月の最終予選のパフォーマンスも良くなかった。南野拓実はコンディションこそ良さそうだが、リヴァプールであまり試合に出ておらず、試合勘が不安。
ならばと、伸び盛りの久保建英に期待が集まるところだが、その久保が今回は膝の怪我で欠場となっている。
対戦相手のサウジアラビアとオーストラリアは、ともに攻撃的なポゼッション型のチームだ。森保ジャパンの特徴を考えれば、「良い攻撃から良い守備へ」はポゼッション面で不安が残るが、「良い守備から良い攻撃へ」とボール奪取からカウンターを狙う展開は得意科目。今回は戦術のかみ合わせは悪くない。
しかし、懸念されるのは前線のコンディションだ。近頃、大迫勇也は神戸でのプレーを経て、ポストワークやプレッシングなど攻守のパフォーマンスを取り戻しつつあるが、一方でトップ下は不安が残る。頼みの鎌田大地はフランクフルトで出場機会を減らし気味で、9月の最終予選のパフォーマンスも良くなかった。南野拓実はコンディションこそ良さそうだが、リヴァプールであまり試合に出ておらず、試合勘が不安。
ならばと、伸び盛りの久保建英に期待が集まるところだが、その久保が今回は膝の怪我で欠場となっている。