中国代表のエースが綴ったブログが、反響を呼んでいる。

　９月２日と７日に開催されたカタール・ワールドカップ・アジア最終予選で、中国はオーストラリアに０‐３、日本に０‐１と連敗を喫した。
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　カタールのドーハで行なわれた日本戦の後、中国で唯一の国外組であるエスパニョールのFWウー・レイは、バルセロナに戻るために向かった空港で、森保ジャパンの海外組と遭遇した。そして、欧州各地に飛び立つ日本の選手たちの様子を写した写真を自身のSNSに投稿し、次のようにつぶやいた。

「僕の隣では、日本代表のほぼ全員がヨーロッパのそれぞれのクラブに戻る準備をしている。本当に感動した！ 僕たちとアジアのトップチームとの差はたしかに非常に大きい。この差を直視しよう！ 一日一日を無駄にしないで！」

【画像】空港で手続きを行なう日本の選手たちを撮影した中国代表ウー・レイの投稿
 

　この投稿は母国メディアが一斉に報じるなど話題となり、さまざまな意見が飛び交った。すると、中国のエースは９日に更新したブログで、その真意を綴ったのだ。

「アジア最終予選の最初の２試合が終了した。これはアジアのトップチームと対戦する滅多にない機会だ。残念ながら、僕自身はあまりいいプレーができなかった。（両国との）差を冷静に認識した」

　空港で森保ジャパンの一行と出会ったウー・レイは、「突然、複雑な感情が心に押し寄せてきた」という。昨年に欧州組だけで国際Aマッチを戦った日本と、自分一人しかない中国の差を、改めて実感したのだろう。

「僕は、何度も（自国の）選手たちにヨーロッパに来て、そのサッカーの雰囲気を感じたり、環境を見てほしいと呼び掛けてきた。実際、自分の年齢（現在29歳でスペインに渡ったのは27歳）で国外に行っても、代表チームに飛躍的なクオリティをもたらすのは難しいということは心の底から分かっている。

　それでも、僕の経験を通して、多くの若い選手に自信を与え、夢を抱かせたい。僕が見て、学び、感じたことをみんなに共有したい。将来的には、これらのコンセプトを持ち帰り、中国のサッカーを支援し、この国のサッカーを前進させたい」

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