浦和レッズは９月１日、ルヴァンカップ・準々決勝第１戦で川崎フロンターレと対戦。１-１のドローで終えた。

　浦和は４-４-２システム。GKは鈴木彩艶、最終ラインは右から宇賀神友弥、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、明本考浩。２ボランチには柴戸海と平野佑一、右サイドハーフに関根貴大、左サイドハーフに汰木康也。２トップには江坂任と小泉佳穂が入った。

　一方の川崎は４-３-３システム。GKにはチョン・ソンリョン、４バックは右からイサカ・ゼイン、ジェジエウ、車屋紳太郎、登里享平。アンカーはジョアン・シミッチ、インサイドハーフは橘田健人と脇坂泰斗のコンビ。３トップには右から家長昭博、レアンドロ・ダミアン、遠野大弥が並んだ。

　なお浦和では酒井宏樹が、川崎では山根視来が日本代表の活動で不在となっている。

　浦和は、３月のリーグ戦で０-５の惨敗を喫している相手に対し、立ち上がりから積極的に仕掛けていく。

　21分には左サイドを突破した明本から、28分には岩波の縦パスを起点にして汰木、関根へとつなぎゴールに迫った。

　そして35分、敵陣でボールを奪った江坂がゴール前へと持ち運び、GKを釣りだしてからラストパス。これを関根が流し込み先制点をゲットする。

　その後は42分に家長のシュートを浴び、43分にはCKの流れから際どいシーンを作られ、44分には登里のパスに抜け出したイサカにシュートを受けるも、守備陣が阻止。１点のリードを保って試合を折り返した。
 

　後半に入ると、遠野に代えて小林悠を投入してきた川崎にペースを握られる。51分には登里に右サイドを突破されると、小林へとクロスを送られて決定機に。さらに52分には脇坂にペナルティエリア内に進入され、シュートを浴びる。

　しかし、後半の頭からショルツに代えて槙野智章を起用していた浦和は、その槙野を中心に川崎の攻撃をいなしていき、55分過ぎから再びペースを握り返す。

　59分にはオフサイドの判定になったものの、汰木のスルーパスに関根が抜け出し、GKと１対１のシーンを作り出した。

　ところが72分、直前のピンチを防いだ柴戸のプレーがオンフィールドレビューの結果、ファウルと判定され、PKを献上。これを家長に決められ同点とされる。

　その後は、81分に江坂がGKと１対１の絶好機を迎え、アディショナルタイムにも度々チャンスを得るも決め切れず、追加点を奪えないままタイムアップ。１-１でアウェーでの２戦目を迎えることになった。

　第２戦は９月５日（日）18時から等々力陸上競技場でキックオフされる。

取材・文●多田哲平（サッカーダイジェスト編集部）