サッカー界で急速に存在感を高めているのが、『TikTok』だ。
 
　アプリダウンロード数ランキング2020年版で世界１位に輝く（App Annie調べ）など大流行中のショートムービープラットフォームは、元々はアーティストやセレブなど芸能界で人気だったが、最近はサッカーをはじめとするサッカー界でも活用が目立ってきた。
 
　今夏のEURO2020では、大会グローバル・スポンサーに就任する。そのEURO2020では大会公式や各サッカー連盟・協会のTikTokアカウントが、他では見られない動画を続々と投稿してバズを連発。アントワーヌ・グリエーズマンのモノマネをはじめ、ブカヨ・サカがユニコーンに乗ってアベンジャーズごっこしたARエフェクト（特殊加工）、ペペに水をかけるクリスチアーノ・ロナウドなどのショートムービーが、世界中で大きな話題となった。

　さらに、欧州トップレベルのクラブチームも続々とTikTokアカウントを開設。他では見られない舞台裏が見られるとあって大人気となっている。
 
　例えば、パリ・サンジェルマンだ。今夏にバルセロナから電撃加入したリオネル・メッシが、はじめてユニホームを手にした動画は瞬く間に4000万再生を突破。さらにメッシが車から家族と共に降り、撮影、会見、ファンに挨拶、そしてスタジアム降り立つまでの一連を収めたムービーもレア度が高かった。
 
　さらに、TikTokアカウントでは移籍会見やトレーニング中、クラブハウスでの舞台裏などを公開するクラブも多く、サッカーファンにとっては好きなクラブのレア情報をゲットできる貴重なツールだ。
 
　そうしたクラブの情報発信を元に、世界中のファンが交流を図る場にもなっているTikTok。応援するクラブをフォローして、他では見られないレア動画を存分に楽しみたい。