【セルジオ越後】どう出るか分からない神戸の大型補強だが…厳しい現実を味わってきた大迫や武藤の反骨心に期待

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年08月13日

国内レベルではビッグネームの移籍だけど、実際は期待半分、不安半分

神戸の期待の新戦力、武藤(左)、大迫(中)、ボージャン(右)。(C) Getty Images

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 東京オリンピックも閉幕して、サッカー界にはリーグ戦の日常が戻ってくるけど、五輪期間中に移籍市場では大きな動きがあった。メッシがバルセロナを退団し、その後パリ・サンジェルマンへの移籍が決まった。本当に世界中が驚くようなビッグニュースだった。

 そんななか、国内市場でも様々な動きがあったけど、とりわけ世間を騒がせたのはヴィッセル神戸のFW陣の獲得と放出の動きだったね。まずは、リーグ得点ランク1位で日本代表でも頭角を現わしてきた古橋がセルティックへ完全移籍。神戸ファンはがっかりしただろうけど、その後、立て続けにニューカッスルから武藤、ブレーメンから大迫、そして元バルセロナのボージャンを獲得した。一気にFWを3人も獲得したんだ。
 
 こんなにFWを集めてどうするのか、と思っていたらケニア代表のアユブ・マシカと契約を解除し、さらに藤本も清水エスパルスへレンタル移籍で放出した。ただ、この2選手もさほど試合に関わっていたわけじゃない。期待を持たせる大型補強ではあるけれど、正直3人も同じポジションで必要があったのか疑わしいよ。ドウグラスやリンコン、田中順也、さらに有望な若手もいるなかで、これだけ獲得するというのはどんな狙いがあるのか、今後が見ものだね。

 ただ、これだけの補強を本当に意義あるものとするには、獲得した選手がレギュラーに定着しなければ意味がない。神戸で最も結果を出している古橋を放出して獲ったのに、古橋よりも点が獲れないようでは“補強”とは言えないからね。三浦アツも「どの組み合わせが一番点が取れるかしっかり考えたい」と言っているし、ヨーロッパでプレーしてきた実績を買って無条件にレギュラー定着ということもなさそうだ。

 そもそも大迫や武藤はJリーグである程度プレーした経験も、実績もあるけど、ボージャンはもはや未知数の選手に近い。ヨーロッパでもここ数年は印象に残っていないし、昨年はカナダでプレーして、もう半年以上は無所属の状態。フタを開けてみるまではなんとも言えない。もちろん、大迫や武藤にしても、以前はJリーグで活躍できたからといって、また同じようにやれる保証なんてない。国内レベルではビッグネームの移籍だけど、実際は期待半分、不安半分の移籍じゃないかな。
 
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