フットボール界にとって、歴史的な日となった。
　
　現地時間８月10日、リーグ・アンのパリ・サンジェルマンはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの加入を発表。フランス代表FWキリアン・エムバペら、ブラジル代表ネイマールらを擁するパリのビッグクラブに、新たにビッグスターが加わることになった。

　この一報に、パリは熱狂している。クラブは、メッシがフランス入りし、ファンの歓声に応える姿、メディカルチェックを受け、ナセル・アル・ケラフィ会長やレオナルドSD、マウリシオ・ポチェティーノ監督らに面会した瞬間などの舞台裏をとらえた約９分の動画を公開。大きな反響を呼んでいる。

　バルセロナの空港を家族で出発したメッシは、プライベートジェットでパリに向かう。機内では妻のアントネラ・ロクソさんと隣に座り、１時間15分のフライトを経てフランスに到着。メッシはパリSGのスローガンでもある「ここがパリ」というTシャツと、パリSGカラーのマスクを着用して空港を出る。
 

　だが、その際にメッシは空港の窓から、周辺に詰めかけた大勢のサポーターに向けて手を振って応えた。それまでやや硬い表情を浮かべていたメッシだが、自分を歓迎するファンの歓声によって一気に緊張がほぐれたようで、笑顔で手を振っていた。

　その後は厳重な警備のもとパリの市内に入り、メディカルチェックのため病院へ。パリSGが誇る最新機器を使ったチェックを終えた後は、スタジアムでティーザー映像を撮影し、滞在先のホテルへ移動している。

　この時も、ホテルの周辺には大勢のサポーターが集結。メッシの到着を歓迎し、歓声を上げるファンであふれた。メッシはその歓迎に手を振り、笑顔をほころばせている。

　そして、ホテルでスーツに着替えたメッシは、パリSGのスタッフ、アル・ケラフィ会長、レオナルドSD、マウリシオ・ポチェティーノ監督、今夏に加入したジョルジニオ・ヴァイナルダム、アクラフ・ハキミらが出迎えた。同じアルゼンチン出身のポチェティーノ監督とは、さっそく何事かを話し込む場面も捉えられている。

　この動画はすでに110万回以上再生され、１万4000回以上RTされ、ファンからは「夢じゃない」「この夏の勝者はヴァイナルダム。バルサじゃなくてパリでメッシと共演なんて(笑)」「会長ですらまだ信じられない顔をしている」「対戦相手にとっては悪夢だな」「なんてすごいことが起こっちまった！暴れたいくらい興奮してるよ（家で）」といったコメントが寄せられている。

　バルセロナではなく、正式にパリSGの一員となった名手は、現地時間11時（日本時間18時）から記者会見を行なう。フットボール界が誇る稀代のスーパースターは、新たな一歩を踏み出した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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