【カターニャ】次期監督候補にインザーギ
 
　セリエBで降格の危機に瀕したカターニャ。三度の監督交代を経てなんとかB残留を果たし、新シーズンはセリエA昇格を目標に再スタートする。
 
　その指揮を執る次期監督を探しているプルビレンティ会長は、ミランを解任されたばかりのフィリッポ・インザーギ招聘に興味を示しているようだ。
 
　現時点ではまだ構想の段階だが、具体化するかどうか、今後の動向が注目される。
 
【フィオレンティーナ】モンテッラ監督を解任。後任はパウロ・ソウザ？
 
　フィオレンティーナは６月８日、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の解任を発表した。
 
　クラブのニュースリリースによれば、「2017年までの現契約に付帯している500万ユーロ（約７億円）の契約解除違約金条項を外してほしいとモンテッラが強く希望したことについて、クラブは相互の信頼関係が損なわれたと判断せざるを得ず、クラブの利害を考えてやむを得ず解任に踏み切ることを強いられた」とされている。
 
　フィオレンティーナはすでに後任探しに動き出している。既報の通り、第一候補はパウロ・ソウザ（バーゼル）。
 
　クラブ首脳はこれまですでに二度、本人と話し合いを持っており、９日にも代理人となる弁護士と条件面の詳細について交渉を持つことになる。この交渉が合意に達しなかった場合の代替候補はロベルト・ドナドーニ（パルマ）だ。
 
【エンポリ】サッリの後任監督はジャンパオロ
 
　14-15シーズンの躍進を演出したマウリツィオ・サッリ監督がナポリに去ったエンポリは、その後任としてマルコ・ジャンパオロ（クレモネーゼ）の招聘をほぼ決めた。
 
　ジャンパオロはアスコリ、カリアリ、チェゼーナ、ブレッシャなどの監督を歴任した48歳。契約は１年。クラブサイドは「１年契約プラス２年目の延長オプション」という条件を提示したが、監督サイドが付帯条件なしの１年契約を希望した。今週中にも正式発表が予定されている。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
　イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
　イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
　セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
　ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
　ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
　そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）