理想的な展開で3戦全勝。今後の森保采配の行方と上位進出へのキーマンは?【東京五輪】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年07月30日

ひとつ歯車がかみ合わなくなると、ズルズルと行ってしまいがちなのが、五輪という特殊な大会

三笘は今大会いまだ先発出場なし。決勝トーナメントの重要な局面で起用があるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 久保建英(レアル・マドリー)の3戦連続ゴールに始まり、堂安律(PSV)、三好康児(アントワープ)、前田大然(横浜)という期待のアタッカー陣が次々と得点し、吉田麻也(サンプドリア)が統率する守備陣も安定していた。森保一監督が送り出す途中出場の選手も好パフォーマンスを見せるなど、U-24日本代表はこれ以上ないくらいの理想的なシナリオで東京五輪1次リーグを3戦全勝で勝ち上がった。

 大会前の足の付け根付近肉離れで出場が危ぶまれていた上田綺世(鹿島)も28日のU-24フランス戦(横浜)で先発フル出場。アジア・チャンピオンズリーグからの合流後、右太ももの訴えて別メニュー調整を強いられた三笘薫(川崎)も25日のU-24メキシコ戦(埼玉)で途中出場した。22日の初戦・U-24南アフリカ戦(東京)直前の負傷で欠場した冨安健洋(ボローニャ)もフランス戦で復帰。決勝トーナメントに向けて選手層が厚くなり、チーム全体の完成度や連動性も高まった印象だ。
 
 しかしながら、決勝トーナメントというのは1次リーグとは別物。2000年シドニー五輪を振り返ってみると、準々決勝の対戦相手がアメリカと決まった時点で「メダル確実」と言われたが、体力低下と相手の粘りに遭って延長・PK戦に持ち込まれ、中田英寿のPK失敗でまさかの8強敗退という結末を迎えている。

 吉田、酒井宏樹(浦和)も参戦した2012年ロンドン五輪の時は準々決勝の相手・エジプトがラマダン中ということにも助けられ、3-0と圧勝したものの、続く準決勝・メキシコ戦でチーム力がガクッと落ちた。その敗戦ショックを引きずって韓国との3位決定戦も苦杯。ひとつ歯車がかみ合わなくなると、ズルズルと行ってしまいがちなのが、五輪という特殊な大会だと言える。

 やはり中2日の短期決戦は消耗度が非常に激しい。ここまで数人のメンバーを入れ替えながら戦った森保監督といえども、軸となる谷晃生(湘南)、吉田、中山雄太(ズウォーレ)はフル稼働させている。遠藤航(シュツットガルト)、田中碧(デュッセルドルフ)、久保、堂安あたりもフランス戦後半に下げたものの、3戦連続先発なのは事実だ。
 
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