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【千葉】天皇杯で古巣・川崎に挑む新井章太。オニさん、新吉さん、ソンリョンさんら…恩人たちに見せたい成長した姿

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2021年07月21日

「枠に来たボールは全部止めたい」

千葉で守護神を務める新井。古巣の川崎とは初対戦となる。写真●金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 想像していた形での古巣との対戦ではないのかもしれない。それでもジェフの勝利のために静かに闘志を燃やしている。

「古巣というより実家という印象」

 新井章太にとって、2019年まで7シーズンに渡って所属し、今日、7月21日に天皇杯の3回戦として対戦する川崎はまさに特別なクラブである(フクダ電子アリーナで18時キックオフ)。

 大卒で入団した東京Vは2年で退団し、2013年にトライアウトを経て川崎に加入。ベンチ入りもままならない時期も短くなかったが、常に自らを律し、トレーニングに励んできた。そして2019年にはクラブ初のルヴァンカップ優勝の立役者になるなど歴史に名を刻む。誰もがその努力を目にしてきたからこそ、PK戦にもつれ込んだ決勝でのトロフィーを引き寄せるセーブは感涙ものであった。

 本人も川崎でプレーできたからこそ、今の自分があると強く認識している。もっとも昨季、さらなる成長を求めてJ2の千葉へ移籍。今はジェフのために戦うことに専念しており、「リーグ戦と変わらずに心の準備をする」と、変に意識しすぎないことを強調する。それでも、やはり特別なクラブであり、絶対的な王者となった川崎と、移籍後初めて対戦するとなれば、否が応でも気持ちは昂るはずである。
 一方で、「J1に上がって対戦するのがひとつの目標でした。それが少し早くなった形ですね」と新井は語り、親交の深い古巣はイレギュラーな状況にもある。ACLでのウズベキスタン遠征帰国後、一定期間、バブルに入っており、帰国後にはスタッフ2名、そして、数日前には選手1名(濃厚接触者は1名とされる)が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。

 難しい状況にはあるが、川崎は陽性判定を受けた仲間たちに心配をかけさせないためにも、勝利を目指す想いである。

 千葉にとって川崎は、ただでさえ強敵であるが、こうしたイレギュラーな状況が結果にどのように表われるのかも、ひとつポイントになるだろう。

「もちろん上手いですし、それはみんな分かっているはずですが、実感するポイントは、切り替えがすごく速いところだと思います」

 新井もさらなる進化を続ける川崎の持ち味を警戒する。

 ただ「僕が活躍しないいのがチームとしては一番良い状況なのでそれを願いつつ、枠に来たボールは全部止めて、しっかり攻撃につなげられるように自分の仕事をまっとうしたいです」と熱い想いも口にする。

 見せたいのは「(千葉での)1年半、このチームで培ってきた経験、成長した姿」だ。

 特にポジションを争ってきた川崎のGKチョン・ソンリョン、指導を受けてきた菊池新吉GKコーチらへの感謝の想いも強い。

「ソンリョンさんには、トレーニングのなかでも様々なことを教えてもらいましたし、ソンリョンさんがいなければ、自分はこれだけ自信を持って、プレーできていないと思います。感謝しつつ、リスペクトをしっかりしながら、そのゴールを破れるように自分も努力していきたいです。

 なにもない状態から育ててくれたのは、新吉さん。僕の弱点を知っているだろうし、そういうことを向こうでも話しているかもしれないですが、僕のプレーしている姿をしっかり目の前で見せられるチャンスだと思うので頑張りたいです」

 また可能な状況なのであれば、「勝って挨拶にいくとあれなので、試合前に行きたいです(笑)」と冗談交じりに、オニさんこと恩師の鬼木達監督の下へ向かいたいとの想いを明かす。

 もちろん、チームは違えど今でも互いを刺激し合い、切磋琢磨するかつてのチームメイトたちとのピッチでの再会も楽しみであろう。

 もしかしたら様々な感情が湧いてくるのかもしれない。ただ、間違いないのは、新井は感謝の想いを持って古巣・川崎との一戦に臨むことだ。両チーム、どのようなメンバーを先発させるかは分からないが、新井がピッチに立てば、大きな楽しみが増えることになる。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部) 

 
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