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未来の本田圭佑、鎌田大地の輩出を夢見て…数多の代表選手を育てた名指導者・鴨川幸司が望んだ新天地。ティアモ枚方はG大阪のライバルとなれるか?

カテゴリ:高校・ユース・その他

サッカーダイジェスト編集部

2021年07月16日

東京五輪メンバーでは堂安律、谷晃生、林大地を指導

G大阪を初期から支えた育成のプロ、鴨川氏が新天地に選んだのがティアモ枚方だった。写真提供:FCティアモ枚方

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 東京五輪メンバー22人の中では堂安律、谷晃生、林大地を育成。日本代表経験者では、本田圭佑、稲本潤一、宇佐美貴史、鎌田大地らが教え子にあたる。ガンバ大阪アカデミーで数多の選手を育てた指導者――。鴨川幸司のことである。

 鴨川は1992年にG大阪ジュニアユースのコーチに就任して指導者の道へ。その後はジュニアの監督、ユースコーチ、ジュニアユースの監督などを歴任するなどしてG大阪で約27年を過ごした。前述したとおり、その間には数え切れないほどのプロサッカー選手を輩出している。

 そんな実績十分な鴨川がG大阪を離れたのは2019年のこと。2020年2月1日に大阪府の枚方市、寝屋川市、交野市を中心とした北河内地域で活動するFCティアモ枚方のアカデミーダイレクターに就任した。

「優秀な選手が集まるガンバではすごく貴重な経験をさせてもらいました。いろんな選手たちを指導できた経験は今も財産です。その中でジュニアユースからユースに昇格できなかったけど、高校へ入ってから成長して成功した選手をたくさん見てきたんです。(本田)圭佑、昌子(源)、東口(順昭)、鎌田(大地)がそうです。

 それで、今度はジュニア年代でトップクラスではない選手たちを指導してみたいなと思っていたんです。そんな時に、ちょうどティアモから話をいただいて挑戦を決意しました」
 

「中学年代なんて技術はまだまだ伸びます」と語る鴨川氏。写真提供:FCティアモ枚方

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 こうして鴨川は新たな一歩を踏み出した。しかし、今はJFLに所属しているFCティアモ枚方も、2019年当時は関西1部リーグ。2004年に創立されたクラブで、1980年創立のG大阪とは環境面で大きな差がある。

 トップチームの選手は仕事をしながらプレー。試合の準備はGM、監督、選手らが自ら行なっている。2008年に発足されたジュニアチームも、2010年に創立されたジュニアユースも「いきなりガンバやセレッソと張り合うのは考えられない」(鴨川)のがリアルなところだ。

「僕はガンバに初期からいましたけど、その頃は土の市営グラウンドを借りて練習していて、雨が降ったら中止。ガンバも最初はそんな感じだったんですよね。だから時間がかかることは普通だし、徐々に環境を整えてコツコツとやっていく。それが近道だと思っています。

 ティアモにも素晴らしい選手がたくさんいますよ。ガンバにいる子らと比べたら技術的には低いかもしれないですけど、型にはまってないんですよね、だから面白いというか、個性のある子がいっぱいいる。中学年代なんて技術はまだまだ伸びます」

 アカデミーの目標は「(育成組織出身者が)ティアモのトップチームで活躍する」(鴨川)ことだ。G大阪で実績を積んだ鴨川とFCティアモ枚方の挑戦は始まったばかり。今後の発展に注目したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 
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