回復が間に合わないと思われていた入れ替え戦に出場。昇格は目前だったが…。
「これがサッカーですね」――。
試合後、ミックスゾーンに現われた山田大記が真っ先に発したこの言葉が、ハンブルクとの入れ替え戦のすべてを物語っていた。ブンデスリーガ1部・2部入れ替え戦に臨んだカールスルーエは、2戦合計2-3で敗れ、1部昇格はならなかった。昇格まであと一歩のところまで迫りながら、後半ロスタイムに追いつかれ、延長戦の末に逆転負け。サッカーの怖さ、厳しさをまざまざと見せつけられた試合だった。
第1戦を負傷で欠場した山田だが、第2戦のこの日は先発メンバーに名を連ねた。前半終了時にはチームトップとなる走行距離を記録するなど、献身的なプレーを披露。しかし、状態は万全ではなく、「行けるところまで」ということで72分にピッチを後にした。リーグ最終戦後の状態では、入れ替え戦には間に合わないと思われていただけに、この試合に出られただけでも御の字という想いだった。
78分には山田に代わって入ったヤボが先制ゴールを奪う。2部最少失点のカールスルーエはその後を無失点で耐え続け、徐々に昇格の瞬間は近づいてきていた。時計の針もすでに90分を指し、昇格に片手を掛けていた。
しかし、カールスルーエは、ブンデスリーガ創設以来2部降格のないハンブルクの底力に屈する。驚異的な粘りでロスタイムに直接FKで同点とされると、さらに延長後半10分(115分)には勝ち越し点を奪われた。試合終了間際に、カールスルーエはPKを得るものの失敗。それでも、たとえゴールしてもアウェーゴールを2点奪われていたため相手を上回るには残り5分で2点が必要だった。
「この1年間、しっかりと全力を尽くして戦ってきたので悔いはないです」
試合後の山田はそう語った。もちろん悔しさはある。実際、山田の表情には昇格を逃したショックを容易に見て取ることができた。だが、それでも冷静に試合を、そして今シーズンを振り返った。
「上がれないという事実もすごく残念ですけど…個人としても、力不足はすごく感じます」
試合後、ミックスゾーンに現われた山田大記が真っ先に発したこの言葉が、ハンブルクとの入れ替え戦のすべてを物語っていた。ブンデスリーガ1部・2部入れ替え戦に臨んだカールスルーエは、2戦合計2-3で敗れ、1部昇格はならなかった。昇格まであと一歩のところまで迫りながら、後半ロスタイムに追いつかれ、延長戦の末に逆転負け。サッカーの怖さ、厳しさをまざまざと見せつけられた試合だった。
第1戦を負傷で欠場した山田だが、第2戦のこの日は先発メンバーに名を連ねた。前半終了時にはチームトップとなる走行距離を記録するなど、献身的なプレーを披露。しかし、状態は万全ではなく、「行けるところまで」ということで72分にピッチを後にした。リーグ最終戦後の状態では、入れ替え戦には間に合わないと思われていただけに、この試合に出られただけでも御の字という想いだった。
78分には山田に代わって入ったヤボが先制ゴールを奪う。2部最少失点のカールスルーエはその後を無失点で耐え続け、徐々に昇格の瞬間は近づいてきていた。時計の針もすでに90分を指し、昇格に片手を掛けていた。
しかし、カールスルーエは、ブンデスリーガ創設以来2部降格のないハンブルクの底力に屈する。驚異的な粘りでロスタイムに直接FKで同点とされると、さらに延長後半10分(115分)には勝ち越し点を奪われた。試合終了間際に、カールスルーエはPKを得るものの失敗。それでも、たとえゴールしてもアウェーゴールを2点奪われていたため相手を上回るには残り5分で2点が必要だった。
「この1年間、しっかりと全力を尽くして戦ってきたので悔いはないです」
試合後の山田はそう語った。もちろん悔しさはある。実際、山田の表情には昇格を逃したショックを容易に見て取ることができた。だが、それでも冷静に試合を、そして今シーズンを振り返った。
「上がれないという事実もすごく残念ですけど…個人としても、力不足はすごく感じます」