金田喜稔がセルビア戦を斬る!「切り替えの速さ、強度、予測。妥協なき守備の厳しさを改めて確認できた」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年06月12日

局面での勝負を含めて日本が上回っていたゲーム

1秒でも早く確実に奪い切ろうとする。日本は全員が高い守備意識でプレーしていた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 セルビア戦で日本は伊東の1点を守り切り、1-0で競り勝った。

 ヨーロッパのチームとの対戦は、ロシア・ワールドカップのベルギー戦以来。まずは、このコロナ禍で日本に来てくれたことはもちろん、試合の開催に尽力してくれた人たちに感謝したい。

 内容に関しては、勝利したとはいえ、いつもよりパスが通らない、相手に引っ掛かる場面が目立っていた。

 アジア勢と比べて、ヨーロッパの選手たちはリーチが違うから、難しい部分があったのかもしれない。でも、日本のスターティングメンバーには8人の欧州組が名を連ねた。ある意味、感覚的にも普段からやり慣れているはずの相手に対し、パスがカットされる。そこは少し気になった。

 3バックの相手に対する攻撃も、今一つだった。どこを攻めるべきか。両ワイドが下がって5バック気味になれば、中盤にスペースが生まれるから、そこを有効活用すればいい。両ワイドが上がれば、狙うのはその背後。そこを意識した攻め方が少し物足りなかった。

 ワイドの裏を取れば、CBがつり出される。その時に、たとえば鎌田や南野がダイアゴナルの動きでえぐって縦パスを引き出すとか。相手の守備陣形の崩し方で、もうひと工夫が欲しかったのが正直なところだ。
 
 もっとも、試合全体を見れば、日本が主導権を握り続けていたわけではないけど、局面での勝負を含めて、日本が上回っていたゲームだったと思う。集中力は最後まで切れず、致命的なミスもない。リードをしっかりと守り切る。非常に良い勝ち方だった。

 個で見れば、後半からの投入で代表デビューを飾ったオナイウは良いアピールができたはず。彼は前線でしっかりとボールを収めることができる。身体が強くて、相手を背負っていてもキープできるし、味方につなげられるし、自分で前も向ける。

 本人にとっても自信になったんじゃないかな。実際にゴールネットを揺らす場面もあった。でも残念ながらオフサイドの判定。真横から見たわけじゃないからなんとも言えないが、あれはオフサイドではなかったと思う。1点決めていれば、最高のデビュー戦だったんだけど……。その奮闘ぶりを考えても、取らせたかったね。
 
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