男気溢れる振る舞いが称賛を集めている。

　現地時間５月18日に開催されたプレミアリーグ第37節で、マンチェスター・ユナイテッドはホームでフルアムと対戦。オールド・トラフォードには今年初めてサポーターが詰めかけたゲームで、15分にエディソン・カバーニが芸術的なループシュートで先制点を奪い、スタンドを大いに沸かせる。

　しかし、その後は追加点を奪えず、76分にジョー・ブライアンに同点弾を許し、降格が決定している相手に勝点２を落とす結果に終わった。

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　サポーターにとっても消化不良に終わった一戦で、ちょっとした事件が起こったのは、ユナイテッドがCKを獲得した場面だった。突如、キッカーのルーク・ショーにスタンドから緑と金のタオルマフラーが投げつけられたのだ。

　この色は、赤を採用する前のユナイテッドのチームカラーでりあり、現在は欧州スーパーリーグを先導したとされるオーナーのグレイザー家への抗議の象徴としても使われている。世界中が見守る試合中に選手にぶつけることで、抗議の意を大々的にアピールした格好だ。
 

　しかし代償も大きく、当該サポーターは退場を命じられ、３年間の入場禁止処分を言い渡されている。

　そんな状況を見かね、救いの手を差し伸べたのが、投げつけられた張本人、ショーである。試合後に自身のツイッターで、以下のようなメッセージを発信している。

「オールド・トラフォードに戻ってきて初めての試合で、感情が高ぶっていることは完全に理解している。あなたがしたことに攻撃的なところがないことも分かっている。誰かと話し合って解決できるように努力するよ」

　寛大な対応を見せたイングランド代表DFには多くのファンが反応。絶賛する声がひっきりなしに寄せられている。

「なんて素晴らしい選手であり、男だ！」
「フェアプレー」
「本物のヒーロー」
「間違いなくレジェンド」
「イケメンすぎて惚れる」
「ルークを愛さないわけがない」

　ユナイテッドはウォルバーハンプトンとのアウェーでの最終節後、有観客でビジャレアルとヨーロッパリーグ決勝を戦う。ショーは、サポーターの心を再び熱く燃え上がらせることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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