日本サッカー界に一時代を築いたイビチャ・オシム氏。

　1990年のイタリア・ワールドカップでユーゴスラビア代表(当時)をベスト８に導くなど経験豊富なベテラン指揮官は、2003年にジェフユナイテッド市原（当時）の監督に就任しチームを瞬く間に変革。2005年にはリーグカップを制して、クラブにJリーグ初タイトルをもたらした。

　千葉を強豪へと押し上げた日本国内での実績も高く評価され、06年には日本代表監督に就任するものの、07年11月に脳梗塞で倒れ、道半ばで表舞台から遠ざかってしまった。

　そんな日本サッカーに多大な影響をもたらした名伯楽が、５月６日に80歳の誕生日を迎えた。オシム氏には、千葉(市原)時代の教え子たちから以下のような感謝のメッセージが投稿されている。

　オシム氏からキャプテンに任命された阿部勇樹（現、浦和）は「誕生日おめでとうございます！！またサラエボに行きたいな～！」

　水野晃樹（現、はやぶさイレブン）は「コーキ！！アロー！！市原臨海とフクアリに何度響いたことか。普段はめちゃくちゃ怖かったけどたまに見せるこの優しい表情も好きでした。あれから会えてないけど必ず会いに行くのでそれまでお元気で」

　巻誠一郎（NPO法人YOUR ACTION代表理事など）は「HappyBirthday BOSS！！今もあなたの教えは僕の中にしっかりと根付いてます！」
 

　また、現在も千葉でクラブユナイテッドオフィサーを務める佐藤勇人は「オシムさん、お誕生日おめでとうございます。まだまだ元気でいてください！オシムさんと一緒に写っている写真が見つからなかったので、30周年記念ポスターから撮りました。どなたか写真持っていたらDMで送ってください。２枚目はオシムさん直筆メッセージのガラス盾。以前は市原市役所にあったみたいですが、今は自分のデスク上に置いてあります」と投稿。

【画像】佐藤勇人が投稿したオシム氏と直筆メッセージのガラス盾

　さらに、羽生直剛（FC東京クラブナビゲーター）はその佐藤の投稿をインスタグラムのストリーで紹介し、「オシムさん来た時、キャンプきつすぎて２人で文句言ってたなーｗでも凄い人に出会っちゃったな！」とコメントしている。

　また、オシム氏が94年から02年にかけて指揮を執ったオーストリアのSKシュトゥルム・グラーツのクラブ公式フェイスブックには80歳の誕生日を祝うカバー写真が掲載されるなど、「オシム語録」でも人気を博した名将は世界中で愛されているようだ。

【画像】シュトゥルム・グラーツ公式が投稿した現在のオシム氏

構成●サッカーダイジェストWeb編集部