「謙虚さが足りなかった」という元バルサDF
ビッグマウス。
それはプロっぽいし、プロっぽくないと言える。
高い志を持って、そこに到達するために、考えを言葉にし、それを伝える。伝えることによって、自覚し、集中し、重圧を乗り越えることで、力を生み出す。それは、まさに成功するプロ選手のサイクルの一つだろう。
有言実行の精神だ。
世界一の選手の一人であるクリスチアーノ・ロナウドは、まさにその象徴だろう。ロナウドの練習の虫ぶりは、今に始まったことではない。少年時代からチームナンバー1、同世代ナンバー1の選手であることを自他ともに認められる存在でありながら、誰よりもトレーニングに打ち込み、それをプロになってからもやめていない。そのプロセスで、世界一の選手であることを豪語し、それを証明するゴールを決め、さらに高みを目指し続けているのだ。
言葉が彼に力を与え、力が言葉をホンモノにしている。
しかし言葉が上滑りすると、これほど痛々しいものはない。言葉というのは、それだけの背景がないと安っぽさ、薄っぺらさだけを伝える。傲岸不遜にも映り、誰からも愛されない。むしろ、敬遠されることになる。当然だが、そんな人間が高い目標をクリアすることなどあり得ないし、「それはそうだよね」と呆れられるだけだ。
これは、大言壮語と言えるだろう。
まず、行動があって、言葉がついてくる。その順序は、古今東西、変るものではない。
大志を抱くよりも、まずは謙虚さが必要な場合もある。
それはプロっぽいし、プロっぽくないと言える。
高い志を持って、そこに到達するために、考えを言葉にし、それを伝える。伝えることによって、自覚し、集中し、重圧を乗り越えることで、力を生み出す。それは、まさに成功するプロ選手のサイクルの一つだろう。
有言実行の精神だ。
世界一の選手の一人であるクリスチアーノ・ロナウドは、まさにその象徴だろう。ロナウドの練習の虫ぶりは、今に始まったことではない。少年時代からチームナンバー1、同世代ナンバー1の選手であることを自他ともに認められる存在でありながら、誰よりもトレーニングに打ち込み、それをプロになってからもやめていない。そのプロセスで、世界一の選手であることを豪語し、それを証明するゴールを決め、さらに高みを目指し続けているのだ。
言葉が彼に力を与え、力が言葉をホンモノにしている。
しかし言葉が上滑りすると、これほど痛々しいものはない。言葉というのは、それだけの背景がないと安っぽさ、薄っぺらさだけを伝える。傲岸不遜にも映り、誰からも愛されない。むしろ、敬遠されることになる。当然だが、そんな人間が高い目標をクリアすることなどあり得ないし、「それはそうだよね」と呆れられるだけだ。
これは、大言壮語と言えるだろう。
まず、行動があって、言葉がついてくる。その順序は、古今東西、変るものではない。
大志を抱くよりも、まずは謙虚さが必要な場合もある。
「トディポは性格的に難しかった」
FCバルセロナにジャン・クレア・トディポを連れてきた元・代理人のブルーノ・サティンはそう証言している。
「スポーツディレクターだったアビダルのアドバイスも全く聞かなかった。クラブは彼のポテンシャルに賭けていたが、本人はすでに自分がスーパースター選手だと錯覚していたんだよ。だから、彼のリーガでの冒険はいい結果にならなかったのさ。能力的には素晴らしかったが、真面目さ、謙虚さが足りなかったんだ」
すでに契約が切れた選手についての代理人の批評だけに、100%は信用できない。しかし、サッカーに対する謙虚さは極めて重要なものだ。
ロナウドが死に物狂いで練習するのは、さもなければ、トップにはいられないことを知っているからだろう。それはサッカーに対するとびきりの敬意と言える。言葉を現実にする強さと覚悟を感じさせ、失敗した時に失うものがあるのも腹を括っている。その振る舞いは、時に傲慢に映るかもしれないが、それは彼の生き方であって、プレーヤーとしては極めて真摯で謙虚だ。
ビッグマウス。
そんなもので、誰もがプロとして成功するなら、そんなに楽なことはない。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
FCバルセロナにジャン・クレア・トディポを連れてきた元・代理人のブルーノ・サティンはそう証言している。
「スポーツディレクターだったアビダルのアドバイスも全く聞かなかった。クラブは彼のポテンシャルに賭けていたが、本人はすでに自分がスーパースター選手だと錯覚していたんだよ。だから、彼のリーガでの冒険はいい結果にならなかったのさ。能力的には素晴らしかったが、真面目さ、謙虚さが足りなかったんだ」
すでに契約が切れた選手についての代理人の批評だけに、100%は信用できない。しかし、サッカーに対する謙虚さは極めて重要なものだ。
ロナウドが死に物狂いで練習するのは、さもなければ、トップにはいられないことを知っているからだろう。それはサッカーに対するとびきりの敬意と言える。言葉を現実にする強さと覚悟を感じさせ、失敗した時に失うものがあるのも腹を括っている。その振る舞いは、時に傲慢に映るかもしれないが、それは彼の生き方であって、プレーヤーとしては極めて真摯で謙虚だ。
ビッグマウス。
そんなもので、誰もがプロとして成功するなら、そんなに楽なことはない。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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