柏が1-0でG大阪を下し、執念で勝点3をもぎ取る!殊勲の決勝ゴールを決めたのは…

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2021年04月11日

”カウンター合戦”でオープンな展開に

決勝ゴールを決めたのは大谷(写真一番右)。苦しむチームを得点で救った。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

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 J1リーグの柏レイソル対ガンバ大阪が4月11日、三協フロンテア柏スタジアムで行なわれ、ホームの柏が1-0で勝利した。

 フォーメーションは柏が5-4-1、G大阪が4-4-2でスタート。ホームチームは守備に人数を割いて手堅くゲームに入った。

 自然と立ち上がりはG大阪がボールを保持し、攻勢に出る。2トップを組んだパトリックとレアンドロ・ペレイラがチャンスを掴んだが、どちらもゴールには至らなかった。

 一方で柏は、自陣に引いたディフェンスでボールを奪い、そこから鋭いカウンターを狙う。積極的に相手の背後を突き、一時は敵陣に押し込んだものの、決定機までは作れない。

 その後は一進一退のオープンな展開が続き、G大阪は22分にチアゴ・アウベスが際どいミドルシュートを放つ。対する柏は34分にカウンターから三丸拡がゴール前に走り込み、38分にはその三丸のクロスからクリスティアーノがゴールに迫る。しかし、どれもネットを揺らせなかった。
 
 後半に入ると、柏がカウンターで攻める。48分、上島拓巳がインターセプトから江坂任へつなぎ、10番がドリブルを開始。巧みなコース取りで相手をかわして左足でシュートを打ったが、相手GK東口順昭の好セーブに阻まれた。

 するとG大阪もカウンターで押し返す。50分、クリアボールを拾ったT・アウベスが途中出場の宇佐美貴史へスルーパス。右サイドを走り抜けた39番はドリブルからシュートを放ったものの、決め切れなかった。

 柏はカウンターを有効活用して形勢を逆転させ、敵陣に押し込めば細かいパスワークで猛攻を仕掛ける。60分にはペナルティエリア右側あたりからマテウス・サヴィオがゴールに迫るも、シュートはわずかに枠を外れた。

 対するG大阪も負けず劣らずで、64分にはチュ・セジョンからの絶妙スルーパスを左サイドで受けた倉田秋が、宇佐美へラストパスを供給する。ゴール前まで迫ったが、相手DF古賀太陽にブロックされた。

 終盤に柏の猛攻が実る。75分、CKの流れからこぼれ球に反応した途中出場の大谷秀和が、ダイレクトで左足シュート。ボールはポストに当たり、ゴールに吸い込まれた。苦境に立つチームが歓喜に沸き、キャプテンに駆け寄る光景は印象的だった。

 試合はそのままタイムアップし、柏が1-0で勝利。低調だったイエローの戦士たちが球際を戦い、何度もゴールに迫り、執念で勝点3をもぎ取った。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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