代表経験が好循環を生み出す名古屋。連勝ストップもFC東京戦で示した確かな前進とは?

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2021年04月04日

「今週は“その二人”の名前が特に挙がっているが…」

この試合でもフル出場を果たした稲垣(左)と中谷(右)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ7節]名古屋0-0FC東京/4月3日(土)/豊田スタジアム

 FC東京戦は、スコアレスドローに終わり、開幕からの連勝は「6」でストップした。勝てなかった以上、課題は確かにあるだろう。しかし、昨季のJ1リーグを最少失点(28失点)で乗り切った名古屋グランパスは、得点が奪えず、相手に攻め込まれる時間が長くなっても全く動じていなかった。むしろ緊迫した試合展開で活き活きとプレーしているフシさえある。

 そんな戦い方を可能にしている要因はどこにあるのか。チーム戦術が根付いたこともそうだろうが、個のパフォーマンスにも見どころがありそうだ。

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 マッシモ・フィッカデンティ監督は試合全体を見て「今週は“その二人”の名前が特に挙がっているが、チームが、そして特に丸山(祐市)が素晴らしいプレーをしたと言っておきたい」とくぎを刺したが、同時に“その二人”の貢献度についてもきっちり評価している。

 二人とはもちろん、日本代表デビューを果たした稲垣祥と中谷進之介のことだ。念願だった大舞台を経験し、想いを新たにして臨んだリーグ再開初戦で、彼らはその矜持を見せた。
 
 CBの中谷は、「本当にこう、変えなくちゃいけないというか。もっと上手くなれるし、強くなれるという感覚を得ることができた」と語り、A代表クラスでしか味わえないアタッカーのクオリティを体感して、ディフェンスの強度を改めた。

 Jリーグでは「これで十分」と思っていた距離感や強さをアップデートした25歳は、FC東京の強烈なアタッカーたちを相手に一歩も引かないどころか常に優位性をもって対応した。

 例えば15分、相手のクリアボールを敵陣中央で跳ね返し、そのまま右サイドにオーバーラップしてクロスまで上げてきた。攻撃参加が代表経験の賜物とは言わない。だが押し込んでいた攻撃の最中ということを差し引いても、かなり高い位置でFWに寄せきったプレーに、中谷の強い意志を感じたのは確かだ。

 この日は左右へのスライドをこまめに繰り返すディフェンスラインの挙動の中で、幾度となく逆サイドまでせり出してのディフェンス処理を見せている。
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