「去年は迷いがあった」青森山田の10番・松木玖生が明かした昨季の苦悩。変貌のカギは“スプリント”

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年04月01日

「去年は自分自身のプレーができなかった」と告白。今年は得点にこだわっていく

青森山田のキャプテンで10番を背負う松木。今季は自身にとって初の選手権制覇を狙う。写真:松尾祐希

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 1年次から強豪校の主軸を張ってきた俊英にとって、勝負の1年が幕を開ける。

 3月中旬に福岡県で行なわれたサニックス杯国際ユースサッカー大会。青森山田の松木玖生(3年)は昨年から背負う10番のユニホームに袖を通し、新チームの中軸として溌剌としたプレーを見せていた。

 豊富な運動量を生かしてピッチを縦横無尽に駆け回り、チームが苦しい時は仲間に檄を飛ばす。今季からキャプテンを任されたとしても、振る舞いは1年生の時から変わらない。チームの中心選手として、貪欲に上を目指す姿勢が随所に見て取れた。

 当然、本人も高校ラストイヤーに懸ける想いは強い。
「高校最後の選手権までまだまだ時間はありますが、自分は優勝をまだ経験していない。中3時の全国中学校サッカー大会も含め、3年連続で準優勝。そういうところでは悔しい気持ちがありますけど、まずは一戦一戦しっかり戦っていくことが大事」

 そうした松木の覚悟はプレーにも現われている。サニックス杯のオープニングマッチとなった帝京長岡戦。一昨年の高校サッカー選手権・準決勝でも対戦した相手に対し、序盤から積極的にゴールを狙っていく。守備時は4-4-2のダブルボランチに入るが、攻撃時はトップ下に近い場所に入って攻撃を牽引。クロスに合わせるパターンやPKなどから3ゴールを奪い、周囲の期待に結果で応えた。

得点へのこだわりは試合後の言葉からも窺える。
「率直に今年は個人としてゴールを目標にしたい年。オープニングゴールを決められて良かった」

 では、なぜ今年はより得点に拘り、結果を出しているのか。それは松木の意識に変化があったからだ。

 昨季は選手権で得点王に輝いた安斎颯馬(早稲田大に進学予定)とともに、2枚看板として相手の脅威になっていた。しかし、どちらかと言えば、安斎を生かすために黒子役を担っていた側面もある。「去年は迷いがあった。前に安斎がいて、後ろに(宇野)禅斗がいる。自分のポジションが明確ではなかったというところで、自分自身のプレーができなかった。(自身のプレーを)抑えていた部分はある。昨冬の選手権ではビルドアップを意識し、周りを目立たせたいという気持ちがあった」とは松木の言葉。チームの良さを引き出すべく、最適解を探りながらのプレーは、自身の特徴を出せない原因となった。

 だからこそ、今季は原点に戻り、アタッキングサードへのスプリントを今まで以上に意識し、誰よりも得点にこだわっていく姿勢がある。

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