パリ・サンジェルマンは、守護神ケイラー・ナバスの後継者候補リストに新たな名前を加えたようだ。
現地時間3月30日、イタリア・メディアの『calciomercato.com』が、パリSGスポーツディレクターのレオナルドは、サンプドリアのGKエミル・アウデーロに興味を示していると報じた。
日本代表DF吉田麻也と同僚の24歳GKは、ユベントスの下部組織で育ち、16-17シーズン最終節ボローニャ戦でトップデビュー。18-19シーズンにレンタルで加入したサンプドリアで正GKとして評価を高め、完全移籍を勝ち取っている。
また、イタリアの年代別代表にも選ばれ、U-15からU-21の各カテゴリーでプレーした経験を持つ。
ユベントス下部組織出身の俊英GK

第16節のインテル戦ではPKストップを含む好セーブを連発し、MVP級の活躍を見せたアウデーロ(中央)。コリー(左)、吉田(右)のDF陣とともに勝利に大きく貢献した。(C)Getty Images
この俊英GK獲得を巡って、古巣ユベントスは今年6月で契約満了となるジャンルイジ・ブッフォンの代わりに、インテルは来シーズン開幕時に37歳となるサミル・ハンダノビッチの後釜に、ミランは契約延長交渉中のジャンルイジ・ドンナルンマが退団した場合に備えてと、“ビッグ3”がアウデーロの動向を追っている。
パリSGはすでに昨シーズン、セビージャからレンタル加入したセルヒオ・リコを600万ユーロ(約7億5000万円)で買い取っているものの、チャンスがあれば、更なる実力者を確保する考えがあるようで、トッテナムのユーゴ・ロリス、マンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘアなど大物の名前も挙がっている。
なかでもミランのドンナルンマは、流出となれば移籍金ゼロで獲得できるため、リストの最上位に位置するターゲットだ。
ドンナルンマが残留となれば、パリSGは、今年3月に26年6月まで契約を延長しているとはいえ、他の候補者よりも安価で若いアウデーロに白羽の矢を立てる可能性は十分にある。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部