[J2第１節]千葉１-１甲府／２月28日／フクアリ

　２月28日、J2の開幕戦が行なわれ、フクダ電子アリーナでは、千葉と甲府が対戦した。

　ユン・ジョンファン監督体制２年目で悲願のJ1復帰を目指す千葉は、昨季と変わらない４-４-２。２トップは縦関係になるシーンが多いなか、GKは負傷の新井章に代わり、鈴木椋が務め、最終ラインは右から米倉、岡野、鈴木大、安田、中盤はダブルボランチに熊谷、小島、２列目は右に福満、左に岩崎、1.5列目に船山、CFに大槻の並びとなった。

　一方、伊藤監督が率いるアウェーの甲府は３-４-２-１。GKは岡西、３バックは右から小柳、山本、メンデス、ダブルボランチは中村、野澤、ウイングバックは右に関口、左に荒木、２シャドーは金井、三平、CFに有田が入った。

 序盤、チャンスを作ったのは甲府だった。12分には相手GKからボールを奪った有田がシュートを狙い、16分には金井が胸トラップから惜しいシュートを放った。

　一方、千葉は左サイドハーフの岩崎が突破を図りながらチャンスを覗うも、なかなか決定機は作り出せない。21分のCKからの鈴木大のヘッドもGKの正面を突いた。

　28分には甲府の金井が足を痛めて野津田と交代するアクシデント。ただその野津田は37分に抜け出してポスト直撃のシュートを放った。

　そして前半アディショナルタイムに甲府が先制する。相手エリア内でボールを受けた中村がDFをいなしながら豪快にネットを揺らした。

　１点を追う千葉のユン・ジョンファン監督はハーフタイムに動く。船山に代え、高卒ルーキーFWのブワニカ啓太を抜擢。また福満に代え、末吉を投入した。

　この采配があたる。Jリーグデビューとなったブワニカは1.5列目の位置から積極的に仕掛ける（途中からはCFへ）。そして57分には左SB安田のクロスに頭で合わせて同点弾を奪ってみせた。

　その後、両チームともにゴールは奪えず。それでも後半アディショナルタイムには甲府にPKのチャンス。しかし野津田のシュートを鈴木椋が見事なセーブで防ぎ、試合は１-１のまま終了した。

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）