トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督とガレス・ベイルの溝は深まっているようだ。

　昨夏にレアル・マドリーからのレンタルでトッテナムに復帰したベイルだが、プレミアリーグで出場６試合にとどまるなど、古巣での復活が期待されたなかで結果を出せていない。今月に入ってからは試合に出場できていない状態だ。

　10日に行なわれたエバートン戦（FAカップ）を欠場したベルについてモウリーニョは、週明けに本人が違和感を訴え、検査を受けたためと話した。だが、ベイルは自身のSNSでトレーニング中の写真を投稿し、「今日は良い練習をした」とひと言を添えている。

　これにカリスマ指揮官が反応した。英公共放送『BBC』によると、モウリーニョは12日に開かれた会見で、「投稿と現実が矛盾していた」と述べた。

「シーズンの最初から、私は内部にすべてとどめようとしているのだが、状況を整理する必要があると感じた。投稿は彼の責任でもないかもしれない。分からない。だが、あの投稿は『良い練習で準備を整えられた』というものだが、まったく間違っていた」

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　さらにモウリーニョは、「彼はスキャン検査を受けた。結果はケガと示していない」と続けている。

「だが、彼はまだそういうフィーリングだ。我々コーチやスポーツサイエンティスト、メディカルスタッフは、決してそのフィーリングに反することはしない。我々より選手の感覚のほうがずっと重要だからだ」

　トッテナムは、13日にプレミアリーグで首位を快走するマンチェスター・シティと対戦する。モウリーニョはこの大一番に向けたベイルの起用について、「彼は試合への準備ができていない。単純なことだ」と話した。

「明日の試合への準備ができていれば、彼は選ばれる」

　ベイルのコンディションに関する真実は、果たしてどこにあるのか。確かなのは、彼の立場を巡る喧騒は増すばかりということだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部