元イングランド代表FWも嘆くジャッジ
驚きの退場劇が波紋を広げている。
現地時間2月6日に開催されたプレミアリーグ第23節で、敵地に乗り込んでフルアムと対戦したウェストハムは、スコアレスで引き分けた。
ボールポゼッション率60パーセントで、総シュート数20本と、圧倒的に攻め込まれながらもなんとか耐え凌いだウェストハムに衝撃が走ったのは、試合終了間際の後半アディショナルタイム3分のことだった。
敵陣でFKのチャンスを得たウェストハムはラストチャンスを活かさんとばかりに、巨漢の選手たちをゴール前に集結させた。そしてキッカーのジェシー・リンガードがボールを蹴り込んだ瞬間だった。トマシュ・ソーチェクと競り合った相手FWのアレクサンダル・ミトロビッチが大声をあげて、ピッチに倒れ込んだのだ。
一体何が起きたのか――。ハイライトを見る限りでは、腕をあげたソーチェクの肘がミトロビッチの顔面を横切っただけで、過度に倒れ込んだ後者のシミュレーションが取られてもおかしくないシーンだった。
それでもVARでのチェックに走ったマイク・ディーン主審は、ソーチェクのプレーを危険だと判断。一発退場を命じたのだ。
【画像】肘は当たっていない!? ソーチェクとミトロビッチの決定的瞬間はこちら
現地時間2月6日に開催されたプレミアリーグ第23節で、敵地に乗り込んでフルアムと対戦したウェストハムは、スコアレスで引き分けた。
ボールポゼッション率60パーセントで、総シュート数20本と、圧倒的に攻め込まれながらもなんとか耐え凌いだウェストハムに衝撃が走ったのは、試合終了間際の後半アディショナルタイム3分のことだった。
敵陣でFKのチャンスを得たウェストハムはラストチャンスを活かさんとばかりに、巨漢の選手たちをゴール前に集結させた。そしてキッカーのジェシー・リンガードがボールを蹴り込んだ瞬間だった。トマシュ・ソーチェクと競り合った相手FWのアレクサンダル・ミトロビッチが大声をあげて、ピッチに倒れ込んだのだ。
一体何が起きたのか――。ハイライトを見る限りでは、腕をあげたソーチェクの肘がミトロビッチの顔面を横切っただけで、過度に倒れ込んだ後者のシミュレーションが取られてもおかしくないシーンだった。
それでもVARでのチェックに走ったマイク・ディーン主審は、ソーチェクのプレーを危険だと判断。一発退場を命じたのだ。
【画像】肘は当たっていない!? ソーチェクとミトロビッチの決定的瞬間はこちら
この退場劇を目にし、ディーン主審への怒りを隠しきれなかったのは、ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督だ。フードを目深にかぶって試合後のフラッシュインタビューに登場した57歳の指揮官は、「VARを行なうように言った人間は恥ずべきだ」と語った。
「最終的にジャッジを下したディーンも恥ずかしいよ。自分のレベルの無さを露呈したからね。それが故意ではないのは誰が見たって明らかだ。それなのに彼はただ指示をされて、映像を見て、退場にすることを選んだ。本当に恥ずかしいね。
我々は彼らに正しいジャッジをしてもらいたいだけだ。あのプレーを見て、ストックリーパーク(VARチェックの担当がいる場所)にいる誰かが、『それは故意ではない』とか『当たっていない』と言わなかったことが受け入れられない。何より選手たちにとって不公平だ。審判やVARの担当のジャッジが下手なのに、我々が被害を受けるんだからね。きっと彼らは正当化させるための言い訳を考えているはずだよ」
このジャッジを批判したのは、モイーズだけではない。英公共放送『BBC』で解説を務めていた元イングランド代表FWのイアン・ライトは、こう分析した。
「私は最高のゴールは何かと言うことを議論したかったが、今日はそれが出来なそうだ。なぜなら、私が今まで見てきた中でも最悪のジャッジが下されたからね。あれが退場になるなんてありえない」
なぜVARが確認しながら、このような事態となったのか。システムに対する批判がますます高まりそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部