• トップ
  • ニュース一覧
  • チェコ代表の「レジェンド完全格付け」。“チップキックの元祖”がトップ! 2位と3位には2人のバロンドーラーを

チェコ代表の「レジェンド完全格付け」。“チップキックの元祖”がトップ! 2位と3位には2人のバロンドーラーを

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年02月11日

トップは「パネンカ」の生みの親

チェコ代表の歴史に名を残すパネンカ(左上)、ネドベド(右上)、ロシツキ(左下)、チェフ(右下)。(C) Getty Images

画像を見る

【識者選定 チェコ代表レジェンドの貢献度ランキングTOP10】
1位:アントニン・パネンカ(MF)::59試合・17得点[1973~1982年]
2位:ヨゼフ・マソプスト(MF):63試合・10得点[1954~1966年]
3位:パベル・ネドベド(MF):91試合・18得点[1994~2006年]
4位:イボ・ヴィクトル(GK):63試合・0得点[1966~1976年]
5位:ウラジミール・スミチェル(MF):80試合・27得点[1995~2005年]
6位:トマシュ・ロシツキ(MF):105試合・23得点[2000~2016年]
7位:ペトル・チェフ(GK):124試合・0得点[2001~2016年]
8位:カレル・ポボルスキ(MF):118試合・8得点[1994~2006年]
9位:ミラン・バロシュ(FW)::93試合・41得点[2001~2012年]
10位:ヤン・コラー(FW):91試合・55得点[1999~2009年]

 トップ3はほぼ横一線。強いて1位を選ぶならパネンカだ。この攻撃的MFこそ、過去に一度だけメジャータイトルを獲得したEURO76で中心的な役割を担い、チーム(当時はチェコスロバキア)を頂点に導いたレジェンドである。

 延長でも決着がつかなかった西ドイツとの決勝では、優勝が懸かった5人目のPKキッカーを務めた緊迫の場面でチップキックを選択。見事にトロフィーを手繰り寄せたそのキックは以降、“パネンカ(※イタリアではクッキアイオ)”と呼ばれるようになった。

 恐れ入るのは、あれほど重要な局面で自身が考案した妙技を、大胆にも披露してみせた強靭な精神力だ。当時の共産主義政府が国外への移籍を認めたのは、彼が33歳の頃。その決定が早ければ、より多くの人々に知られた存在だったはずだ。
 チェコが列強のひとつと目されていた60年代のチームを牽引し、EURO60の3位入賞に貢献したのが2位のマソプストだ。62年W杯ではブラジルとの決勝で先制点を挙げ(結果は1-3で敗北)、同年はバロンドールも受賞。スキルフルなMFはペレの親しい友人で、フェアプレー精神の持ち主でもあった。

 チェコ史上2人目のバロンドール受賞者となったネドベドも、彼らと甲乙つけがたい。無尽蔵のスタミナでピッチをところ狭しと駆け回り、しばしば強烈な一撃を放ったダイナモは、EUROに3度出場し、96年大会は準優勝、04年大会は3位入賞の原動力に。

 同じ時代には、重要な局面でのゴールが多かったスミチェルをはじめ、ポボルスキ、ロシツキ、バロシュ、コラーなど好タレントが揃い、モダンかつスキルフルなパフォーマンスで結果だけでなく、内容でも多くのファンを魅了した。

 なかでも、EURO96準々決勝のポルトガル戦でポボルスキが決めた美しいループシュートはいまも語り草で、EURO04でトップスコアラーに輝いたバロシュ、歴代最多得点記録を持つコラー、洒脱なゲームメークが光った“小さなモーツァルト”ロシツキの功績も称賛に値する。

 GKにも名手を生み出した。EURO76のメンバーだったヴィクトルは、決勝で西ドイツの猛攻を凌いでPK戦に繋げた守護神。通算最多キャップ(124)を誇るチェフとともに、語り継がれるべきレジェンドだ。

文●オンジェイ・ズラーマル(ジャーナリスト)
翻訳●井川洋一
※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年1月21日号から転載
【関連記事】
ブラジル代表の「レジェンド完全格付け」。1位は王国の地位とイメージを向上させた“象徴”!元Jリーガーも堂々トップ10入り
イングランド代表の「レジェンド完全格付け」。W杯を制した「伝説の英雄たち」が居並ぶTOP10に食い込んだのは?
ドイツ代表の「レジェンド完全格付け」。貢献度トップは伝説のストライカー! 現役で唯一選出されたのは?
イタリア代表の「レジェンド完全格付け」。“最多得点記録”を持つFWがトップ! バッジョやピルロは何位?
オランダ代表の「レジェンド完全格付け」。唯一無二の“カリスマ”が文句なしのトップ! ファン・バステンやスナイデルは何位?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ