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イングランド代表の「レジェンド完全格付け」。W杯を制した「伝説の英雄たち」が居並ぶTOP10に食い込んだのは?

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年02月07日

ガッザはイングランド史上最も才能に恵まれたフットボーラー

イングランド代表のレジェンド十傑に選出されたチャールトン(左上)、ムーア(右上)、シアラー(左下)、ガスコイン(右下)。(C) Getty Images

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【識者選定 イングランド代表レジェンドの貢献度ランキングTOP10】
1位:ボビー・チャールトン(MF)::106試合・49得点[1958~1970年]
2位:ボビー・ムーア(DF):108試合・2得点[1962~1973年)
3位:ジミー・グリーブス(FW):57試合・44得点[1959~1968年)
4位:ゴードン・バンクス(GK):3試合・0得点[1962~1972年]
5位:ジェフ・ハースト(FW):49試合・24得点[1966~1972年]
6位:アラン・ボール(MF):72試合・8得点[1965~1975年]
7位:ガリー・リネカー(FW):80試合・48得点[1984~1992年]
8位:アシュリー・コール(DF):107試合・0得点[2001~2014年]
9位:アラン・シアラー(FW):63試合・30得点[1992~2000年]
10位:ポール・ガスコイン(MF):57試合・10得点[1988~1998年] 

 ジェラードの言葉を思い出す。

 通算100キャップを達成する前日の取材――2012年のことだ――だった。代表キャリアを振り返って自己採点するなら何点かという私の質問に対し、ジェラードは「6点? 7点?」と答えると、難しい顔でこう続けた。

「イングランド代表の歴史上、正真正銘、英雄と呼べるのはあの11人だけだろう。それに比べたら、みんな期待に応えたとは言い難い」

 あの11人とは、言うまでもなく1966年のワールドカップ(を制した伝説のメンバーだ。なかでも、チャールトン、ムーア、グリーブス、バンクス、ハースト、ボールの6人は、存在そのものがフットボール史に燦然と輝く金字塔だ。

 イングランド史上最高の選手はチャールトンで間違いない。ルーニーが2015年に塗り替えるまで、49ゴールは歴代最多記録だった。代表の試合が絶対的に少なかったあの時代にこの数字は驚異的だ。
 
 ジュール・リメ杯(当時のW杯優勝トロフィー)を掲げたムーアは永遠のキャプテンだ。偉大な守備者で、圧倒的なカリスマだった。

 私は子供の頃、父からよくこう聞かされた。グリーブスこそ史上最高のセンターフォワードだと。66年は大会中の怪我で戦線離脱を余儀なくされたが、父の見立てに間違いがなかったことは、57試合で44ゴールという成績が証明しているだろう。 

【PHOTO】海外番記者・識者が選んだ「イングランド代表のレジェンド完全格付けTOP10」を厳選ショットで振り返り!
 グリーブスの代役を務め、西ドイツとの決勝戦でハットトリックを決めたのがハーストだ。W杯決勝でハットトリックを達成したのは、後にも先にもハーストだけである。

 ムーアとともに堅守を築いた守護神のバンクスは、ペレのシュートを止めた70年W杯のスーパーセーブがむしろ有名かもしれない。

 エネルギッシュに攻守を支えたボールは、登録メンバー中最年少という事実を忘れさせる堂々たるパフォーマンスを披露し、決勝ではMOM級の大活躍だった。

 この6人のレジェンドに続くのは、まずはリネカーだ。W杯での通算10ゴールは断トツの歴代最多で、86年メキシコ大会では6ゴールで得点王と、大舞台での実績が群を抜く。

 リネカーからエースの座を受け継いだシアラーは、得点王の活躍でスリーライオンズ(代表の愛称)をベスト4に導いた自国開催のEURO96でのインパクトが特大だった。

 この大会でシアラーとともに主役を演じ、90年ワールドカップではそれ以上に鮮烈な印象を残したのがガスコインだ。このガッザこそ、おそらくイングランド史上もっとも才能に恵まれたフットボーラーだろう。怪我と放蕩がなければ、偉大なキャリアを築いていたはずだ。

 コールは21世紀のベストプレーヤーだろう。80年前後生まれの「黄金世代」のなかでも継続性・安定性が際立っていた。

文●オリバー・ケイ(ジ・アスレティック記者)
翻訳●松野敏史
※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年1月21日号から転載
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