現地時間１月19日にミラン加入が発表されたのが、元クロアチア代表FWのマリオ・マンジュキッチだ。
 
　昨年７月のアル・ドゥハイル退団後は無所属だったため移籍金はゼロで、契約期間は今シーズン終了までの半年間。来シーズンの延長オプションも付いている。背番号は９を選んだ。
 
　現在34歳のマンジュキッチはディナモ・ザグレブ、ヴォルフスブルク、バイエルン、アトレティコ・マドリー、ユベントスなどを渡り歩き、クロアチア代表でも89キャップを誇る歴戦の猛者。類稀なインテンシティーと規格外のファイティングスピリッツを誇り、ここぞの場面での決定力も光る。ワールドカップとチャンピオンズリーグの決勝の両方でゴールを挙げた史上５人のうちの１人だ。
 
　18節を終えてセリエA首位に立っているミランにはズラタン・イブラヒモビッチという絶対的エースがいるものの、39歳だけに怪我が多く今シーズンは半分以下しか稼働できていない。経験豊富なマンジュキッチは理想的なバックアッパーになるはずで、同時起用でもあらゆる相手の脅威となるに違いない。
 
　最近はあらゆるオファーを断ってミラン加入を臨んだというマンジュキッチは、同日に公式チャンネル『ミランTV』でこう語った。
 
「ミランを選んだ理由はいくつかある。ひとつは、素晴らしい歴史があり、偉大なチャンピオンたちを生み出し、俺の野望を十分に満たしてくれるクラブだからだ。ミランがどんなクラブかは誰もが知っている。最近もミランのような重要なクラブに呼ばれるように、懸命に努力していた」
 

　試合から遠ざかっているだけに懸念されるコンディション面についても、こうコメントした。
 
「いつも準備ができているし、とくに最近はたくさんのトレーニングを積んできた。俺の近くにいる人たちはその努力を見ていた。だからミランは心配しなくていい」
 
　さらに先輩イブラヒモビッチについては、尊敬の念を抱いているようだ。
 
「ズラタンを若い頃から追いかけていた。彼と同じチームでプレーできるのは嬉しいね。俺たちは勝利に飢えている。ズラタンはまだ本物の動物のようにハングリーで、俺も同じように頑張りたい」
 
　最後には「ミランのようなクラブは、常に大きな目標と野望を持っている。ミランのために最善を尽くす。毎試合、ロッソネーロを守れるように頑張るよ。100％を捧げる」と語ったマンジュキッチ。ミラン・デビューは最短で１月23日のアタランタ戦になりそうだ。

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構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※ワールドサッカーダイジェスト１月21日発売号の特集は「名門ミラン、復活」。セリエA首位チームを多角的に分析・展望する。