「リークしただろ」逸材プッチを“公開叱責”したクーマン監督を選手は支持。ただ、チームは一体感に欠け…【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年12月18日

プッチの振る舞いを身勝手と見る選手も

その才能を期待されながら、クーマン監督のほぼ構想外となっているプッチ。(C)Getty Images

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 バルセロナのシーズンの新チームお披露目の場であるジョアン・ガンペール杯を前にロナルド・クーマン監督は、リキ・プッチに対し夏の移籍市場期間中に移籍先を探すように進言した。さらにその自らの考えをより明確にするためにエルチェとの顔合わせとなったその試合のメンバーから外し、観客席行きを命じた。

 しかもなぜかこの内部情報が簡単にメディアに漏れた。すぐに察しがついたクーマンは、メンバー全員の前でリキ・プッチに「リークしただろ」と厳しく詰め寄った。

 アンス・ファティとともに将来のバルサを背負って立つカンテラ出身の若手として期待の大きいリキ・プッチであるが、チームの中にはその振る舞いを身勝手と見る選手もいる。彼らはクーマンのこの公開叱責を歓迎し、一方でそのグループに属さない選手たちは、同じく構想外を言い渡された際にその電話で話した内容をメディアにリークしたルイス・スアレス(現アトレティコ・マドリー)に対して取った行動との違いに疑問を抱いた。いずれにせよ、あえて全員の前で行ったところにタガが緩んでいるチームを引き締め直そうというクーマンの強い意志を選手たちは感じ取った。
 
 バルサでチーム内に亀裂が生まれ始めたのは、エルネスト・バルベルデ政権の時代だ。ルイス・スアレスとリオネル・メッシに守備を免除する戦術を採用した事実が示すように、“チングリ”(バルベルデの愛称、バスク語で蟻の意)はベテランを重用する傾向が強かった。ただそれもあってそのルイス・スアレスに加え、イバン・ラキティッチ、アルトゥーロ・ビダルが今夏揃って退団したことで張り詰めていたロッカールームの空気がいくらか和らいだこともまた事実だ。

「仲が悪いわけではない。決してね。ただ各自がバラバラに行動するところはある。一体感には欠ける」

 チームに近い情報筋がこう証言する。

 0-3の大敗を喫したCLのユベントス戦(現地時間8日)後に、アントワーヌ・グリエーズマンが「すべてが足りない。走ろうという気持ち、ハードワークの精神、攻撃マインド…。みっともない姿を晒してしまった」と辛辣なコメントを口にしたが、前出の情報筋によると、批判の矛先が向けられていたのはクーマン監督ではなく、選手全員だったという。
 

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