【神戸】「しょうがない」疑惑のVAR判定も…酒井高徳は敗戦を認める「逆に自分たちが…」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2020年12月14日

「全部含めて今日の結果」

蔚山現代でフル出場した酒井。試合後には悔しさを語った。(C)VISSEL KOBE

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 ヴィッセル神戸は12月13日、ACLの準決勝で蔚山現代と対戦。90分で1-1と決着がつかず、延長戦の末に1-2で敗れ、大会を去ることになった。

 グループステージから数えて7試合に出場した酒井高徳は、その準決勝を含めた今大会を以下のように振り返った。

「まず、最初に、ここまでサポートしてくれた現地の皆さんと、ホテルの関係者の皆さん、遠くから応援してくれた、ヴィッセル神戸のファンの皆さん、Jリーグ、日本中の皆さんに、感謝したいと思います。自分たちの力だけでは、絶対にここまで来ることができませんでした。

 2試合続けて苦しい試合で勝ち切れなかったことは非常に悔しいです。全てを通して言えるのは、自分達のできることはやりました。個人個人で見ている人が、どう思うかはあると思いますが、チームとしてまとまって全てを出し切ったので胸を張って帰りたいと思います。ただ、自分達は応援してもらっているなかで結果を残したかったので、それに応えられなかったのが非常に残念です」

 決して惨敗などではなかった。

 準決勝は大黒柱のアンドレス・イニエスタを右太ももの怪我で欠きながらも、52分にCKから山口蛍のゴールで先制に成功。さらには75分には中盤でのボールカットから最後は佐々木大樹がネットを揺らした。

 VAR判定により、佐々木のゴールは取り消され、その後、今度は相手のゴールがVARによって認められるという不運に見舞われた。それでも韓国の強豪を相手に互角に渡り合った戦いぶりは堂々としたものだったと言える。

 VAR判定によって不利を被った側面はあるが、酒井は「見られている事はしょうがないです」と受け入れる。

「これまでは、それが分からなかったのが、サッカーの醍醐味でもありましたが、世界のルールが変わってきて、そのルールにそってやっている中で、確かにあった事実を見ているのであれば、それはしょうがないことだなと思います。相手に多くのチャンスがあるなかで助かった部分もありましたし、逆に自分たちが決めなければいけないシーンもありました。それも全部含めて今日の結果だと思っています。勝てなかったことが非常に残念です」
 
 そう敗戦を認めた酒井は、すでにこれからを見据えている。

「Jリーグとは違った大会で、戦う相手や、戦い方も違ったので、やるサッカーも変わりますが、チームが同じ方向を向いてやる時にどれだけのことがやれるか一人ひとりが感じ取っていると思います。リーグ戦で今年は全くいい結果が出なかったので、どういうところを直して、どういうところが足りないのかこの大会を通じて感じることができました。

 それを持ち帰って、来シーズンの前にもう一試合あるので、活かしていきたいと思います。この悔しさを忘れることは無いと思うので、また早くこの舞台に戻ってきて、次はもっといい結果を出したいと思います。神戸に戻って、自分達のやる事をハッキリさせて成長していきたいです」

 2018年から『アジアナンバーワン』を目標に掲げてきたチームにとって、初めての出場となったACLは大きな経験になったのは間違いない。今大会を通して逞しさを増し、さらに今後につながるヒントを得たことだろう。アジアへの再挑戦に期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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