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「選手全員の前で謝罪を…」マラドーナの知られざるセビージャ時代の“秘話”をスペイン人記者が明かす【現地発】

カテゴリ:ワールド

ファン・L・クデイロ

2020年12月09日

「僕がロレックスのコピー品をしていたら…」モンチSDが語ったエピソード

セビージャでのプレーは1シーズンで終わったマラドーナ。26試合で5ゴールと成績も平凡だった。(C) Getty Images

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 ディエゴ・アルマンド・マラドーナはバルセロナとセビージャというラ・リーガの2つのクラブに在籍した。当時のチームメイトに話を訊くと、一様に返ってくるのは破天荒なイメージからは似つかわしくない素朴な人柄だ。

 現在チェルシーに在籍するマルコス・アロンソと同じ名前を持つ父親は、バルサでともにプレー。彼もまたそうした素顔を強調するひとりだ。

「ディエゴは人懐っこくて、謙虚で、仲間に対し誠実な人間だった。選手としての才能はまさにスーパーだった。入団後初めての練習のことだった。ロッカールームで、裸足でボール代わりにテーピングテープでリフティングを始めたのだが、まったく地面に落とさないんだ」

 マラドーナは権力者に歯向かう弱者の味方だった。そうした正義感の強さはバルサでも発揮され、フロントと対立する要因にもなった。マルコスは「まだ23歳だったけど、自分の影響力というものをはっきり理解し、フロントに対しても臆せずに意見を言っていた。私たちのことを擁護するリーダー格で、常にチームメイトの味方だった」と振り返る。

 ただプライベートでは、「マラドーナ一族」と呼ばれた大人数を側近のように引き連れて行動し、夜な夜なパーティーを繰り広げた。マルコスも「一方でディエゴという人間がいて、その一方でマラドーナという人間がいた」とその二面性を指摘する。

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 セビージャでチームメイトだったのが現SDのモンチだ。控えGKだった彼はだからこそ、マラドーナの優しさに直に触れて感激したという。

「当時の私はチームでも下っ端だった。でもディエゴはまったく関係なく普通に接してくれた。ある日、試合前にピッチを散歩していると、私のしていた時計が気になったようでね。どこのブランドって聞いてきたから、ロレックスのコピー品と答えた。すると数日後に、カルティエの時計をプレゼントしてくれた。もちろん本物のね」

 同じく当時のチームメイトだったホセ・ミゲル・プリエトも「ディエゴは謙虚さと寛容さを持っていた。スタッフも含めて誰とでも分け隔てなく接していた。同時に20人もの人間が常に身の回りをサポートしていたよ」と追随する。

 良くも悪くも直情型のマラドーナの人柄を示すこんなエピソードがあった。
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