【試合内容】
　前半は両チームとも低調な内容だったが、後半開始から復帰したばかりの今野を投入し、流れが一気にG大阪へと傾いた。今野が中盤で次々とボールを奪い、積極的に縦パスを通して攻撃を活性化する。
 
　すると62分、こぼれ球を阿部が決めてG大阪がようやく均衡を破ると、64分には阿部のパスを受けた宇佐美が強烈なミドルを叩き込んで追加点。開幕から１分１敗と苦しんでいたＧ大阪が、ようやく今季初勝利を手にした。

【J１採点＆寸評】１stステージ・３節｜全９カードを現地取材記者が評価

【J１ PHOTOハイライト】１stステージ・３節
 
【チーム採点・寸評】
甲府　4.5
前半はエンジンのかからないG大阪を相手に主導権を握るチャンスもあったが、攻撃の形をなかなか作れず。後半は攻撃のギアを上げた相手の攻撃に後手を踏み、対応できなかった。
 
G大阪　６
後半は昨季の好調時のように、高い位置でのボール奪取からカウンターなど効果的な攻撃が光った。パトリックが決定機で決めていれば、さらにリードは広がっていただろう。
 
【甲府｜採点・寸評】
GK
１　荻　晃太　５
大きなミスはなかったが、一方でチームを救うセーブもなし。GKの精度で不安定さが目立った。
 
DF
３　畑尾大翔　５
前半は上手く対応していたが、後半は次々と湧き出てくるG大阪の攻撃陣を捕まえ切れなかった。
 
４　山本英臣　５
宇佐美を１対１で止める場面もあったが、後半はラインを上げられず、押し込まれて苦しんだ。
 
13　野田紘史　5.5
パトリックと約20センチの身長差があるなか、エアバトルで奮闘していたが、起点を作らせてしまった。
 
MF
７　石原克哉　５
勤勉に守備の仕事はこなすも、攻撃のアクセントを付ける役割は果たせなかった。
 
８　新井涼平　4.5
カウンターの原因となるパスミス、さらに宇佐美にかわされて失点と低調なパフォーマンスに終始。
 
16　松橋　優　５
前半は対面の大森をきっちり封殺。しかし攻撃で見せ場はほとんどなく、最後まで”違い”は生み出せなかった。
 
23　稲垣　祥　５
豊富な運動量で中盤を引き締めたが、試合の流れを変えるようなプレーはなかった。
 
27　阿部翔平　5.5
セットプレーなどで見せた左足のキックが、わずかに得点の匂いを感じさせた。
 
FW
９　阿部拓馬　５
攻撃の起点になろうと広範囲に動き回り、パスを引き出そうと苦心。しかし、ゴール前では脅威になり切れず。
 
11　アドリアーノ　５
ボールを受けてもミスが多く、守備の時間を増やした形に。ゴール前で仕事をする場面もほとんどなかった。
 
交代出場
橋爪勇樹　５
自らの守るサイドを倉田らに何度も崩され、守備に奔走。攻守両面で存在感は発揮できず。
 
盛田剛平　５
身体を張ったポストプレーを試みるも、相手CBに封じ込まれるシーンばかりが続いた。
 
伊東純也　―
出場時間が短く採点の対象外。流れは変えられず、特に大きな見せ場も作れなかった。
 
監督
樋口靖洋 ５　
後半にギアを上げたG大阪に対応できず。攻撃に目を転じても、ゴール前にボールを運ぶことすら稀だった。