攻守にわたる兵藤のハードワークが、最後は決勝点に直結。
【試合内容】
序盤は鳥栖が前線の豊田を活かすべくロングボール攻勢を仕掛けるが、横浜は中澤と栗原を中心に対抗してシュートを許さない。ともにチャンスを作れない展開のなか、試合が動いたのは81分だった。下平のシュートのこぼれ球を兵藤が押し込み、横浜が先制した。
1点を追いかける鳥栖は終了間際に豊田が決定的なヘディングシュートを放つも、これを横浜のGK榎本がセーブ。横浜がリーグ戦3試合目で初勝利を挙げ、対する鳥栖のリーグ戦連勝は2でストップした。
【J1採点&寸評】1stステージ・3節|全9カードを現地取材記者が評価
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・3節
【チーム採点・寸評】
横浜 6
ロングボール対策が奏功して無失点のまま試合を終えた。ただし攻撃ではあまりチャンスを作れず、今後に課題を残す内容だった。
鳥栖 5
自分たちの土俵で試合を進めるも、決め手を欠いた。相手の強さと高さに一歩及ばず、決定機も試合終了直前に豊田が放ったヘディングのみ。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 榎本哲也 6.5
最後の最後に豊田のヘディングシュートをセーブし、チームに勝点3をもたらす。
DF
4 栗原勇蔵 6.5
制空権を手にする。単純なハイボールに対して強さを発揮し、豊田を封じた。
13 小林祐三 6.5
小さなミスはあったが、勝負どころでは粘り強さとブロック技術で貢献した。
22 中澤佑二 6.5
空陸ともに盤石の出来。球際で強さを見せ、競り合いではことごとくマイボールに。
23 下平 匠 6
ゴールにつながるシュートもさることながら、相手の目先を変えるドリブルも効果的。
MF
5 ファビオ 6
中盤の底で絶大な存在感を放つ。攻撃時のパスミスは大きな問題ではない。
6 三門雄大 6
運動量豊富に動いて中盤を支えた。ビルドアップの精度が上がれば、なお良し。
7 兵藤慎剛 6.5
攻守両面でハードワークした結果、最後にこぼれ球が彼のもとへやって来た。
25 藤本淳吾 5.5
セットプレーのキッカーとして重要な役割を担うも、味方に合わせ切れなかった。
39 アデミウソン 5.5
テクニカルなキープを見せたが、後半途中からは明らかなガス欠に陥る。
FW
11 齋藤 学 5.5
単独で脅威になるも周囲との連係が今ひとつ。ドリブルを活かす局面を作りたい。
交代出場
28 喜田拓也 -
三門と交代してボランチへ。主な仕事は試合を終わらせることだった。
16 伊藤 翔 -
短い出場時間ながらゴールチャンスはあった。今後を考えると痛恨のシュートミス。
監督
エリク・モンバエルツ 6
鳥栖対策がハマり、リーグ戦3試合目でようやく日本での初勝利を手にした。