• トップ
  • ニュース一覧
  • 「ボールを奪われすぎだ」なぜデヨングはバルサで伸び悩んでいるのか? 母国のレジェンドたちも辛口評価【現地発】

「ボールを奪われすぎだ」なぜデヨングはバルサで伸び悩んでいるのか? 母国のレジェンドたちも辛口評価【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年11月09日

「天使のようにプレーしていた」

入団2年目でまだ本領を発揮しきれていないデヨング。(C) Getty Images

画像を見る

 フレンキー・デヨングがなかなかバルセロナでアヤックス時代の輝きを放てずにいる。守備に奔走し、肝心の攻撃の組み立てにおける貢献度は希薄だ。今シーズンは開幕から自身が望むダブルボランチの一角としてプレーしているにも関わらず、である。

 アヤックスのトップチームに昇格したばかりのデヨングを発掘したのは、当時バルサのオランダ担当スカウトを務めていたペペ・セレールだった。彼はこう述懐する。

「わたしが視察に訪れた試合では、(マタイス)デリフト(現ユベントス)とともにセンターバックコンビを形成することが多かった。ボールを持てば、ドリブルを仕掛けて相手守備陣を切り崩していた。プレーする様は天使のようだったよ。だから(当時のスポーツディレクターの)ロベルト・フェルナンデスにしつこく獲得を勧めたんだ」

 さらにこう続ける。「その後、(ラッセ)シェーネ(現ジェノア)とともに中盤の一角としてプレーするようになった。将来性はずば抜けていたよ。中心選手としての責任感を持ちながら、大胆に楽しそうにプレーしていた。ただバルサではそうはいかず、あくまでチームの中のひとりという印象が強い。(リオネル)メッシという史上最高の選手もいるしね」
 
 ただ、昨シーズン以上に周囲が求めるレベルが高まっているのは間違いなく、ラ・リーガ第5節のセビージャ戦(1-1)後には、同胞のロナルド・クーマン監督から「ボールを奪われすぎだ。いつもよりその数は多かった」と苦言を呈された。

 当の本人も「トップレベルとは程遠い不甲斐ないパフォーマンスだった」と反省の弁を述べたが、クラブ関係者はこの謙虚さを評価する。

「フレンキーは自分を顧みることができる人間だ。そうした彼の姿勢が成長への大きな力になるはずだ。現状は持っている能力の6から7割程度しか発揮できていない。時間の問題だよ」

 母国のオランダでは代表の先輩のラファエル・ファン・デルファールトが「シュートをなかなか打とうとしない。あまり好きでないように見える」と語れば、バルサのOBでもあるロナルド・デブールも「まだまだ学び向上し続けなければならない。ロングパスの精度とかね」と指摘。期待の裏返しとして、辛口の意見が並ぶ。
【関連記事】
「侮辱だ、許されない」久保建英を“時間稼ぎ”に使った指揮官を一部メディアが辛辣批判!「本当にナンセンスだ」
久保建英とアンス・ファティ――マシアが生んだ“2人の天才”の知られざるエピソードをバルサ関係者が語る「やりたい放題だった」【現地発】
「チームプレーを理解することはない」バルサで孤立を深めるデンベレ。クーマンの“忍耐”もそろそろ…【現地発】
「戦術理解力は驚異的だ」関係者が声を揃えて絶賛するバルサの超新星。当初、クラブは獲得に難色を…【現地発】
「気に入らないなら出て行け」メッシとバルサ前指揮官の衝撃的な口論が明らかに!「あなたとは実績が違う」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ