【横浜FC】まさに有言実行。神戸戦で決勝弾の安永玲央が数日前に語っていたこととは?

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年11月08日

「試合に出たい、出て活躍したい」から「チームを勝たせたい」に

神戸戦で勝点3を引き寄せる値千金のゴールをゲット。これが嬉しいプロ初得点。「鳥肌が立って、頭が真っ白になりました」。(C)SOCCER DIGEST

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[J1第28節]横浜FC 2-1 神戸/11月8日/ニッパツ

 ちょっとした驚きがあった。安永玲央の決勝弾に、だ。まさに有言実行ではないか、と。

 横浜FCがホームに神戸を迎えた一戦。1-1で迎えた90+1分、この日は途中出場だった安永が勝負を決するゴールを決める。敵陣ペナルティエリア付近で瀬沼優司からのパスを受けると、右足を一閃。強烈なシュートを突き刺した。待望のプロ初ゴールだ。

 この神戸戦の数日前に、オンラインで安永にインタビューを実施。成長著しい19歳のボランチが繰り返し強調していたのは、「チームを勝たせたい」ということだった。

 強度の高いディフェンス、シンプルかつ効果的なパス捌き、攻守両面での惜しみないハードワーク。実戦を重ねるごとにボランチとして着実に力をつけ、本人も少なからず手応えを感じていたようだが、「アシストや得点といった数字は残せていないので、目に見える結果は出せるようにしたい」とも語っていた。

 ルーキーイヤーの昨季はシーズンの半ばに富山へ期限付き移籍。レンタルバックしたプロ2年目の今季、シーズンの序盤戦はなかなか試合に絡めなかったが、9月以降はボランチのレギュラーに定着した。

 試合に出られるようになると、心境の変化があった。「試合に出たい、出て活躍したい」から「チームを勝たせたい」と思うようになったという。
 
 プレーヤーとして充実感はある。だが何かが足りない。それが「勝たせること」だった。

 神戸戦でようやく、ひとつの成果を出すことができた。大きな自信となったはず。ボランチとして攻守をつなぎ、ゲームを作りながら、ゴールやアシストなど、勝利に直結する仕事もこなす。今後も“チームを勝たせる”安永のプレーに期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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