マンチェスター・ユナイテッドを率いた伝説的な指揮官、サー・アレックス・ファーガソン氏は、クラブを率いる人物に狙いを定めていたという。英メディア『90min』が報じている。

　ファーガソン氏は2013年に監督業を引退。その後、名門クラブはデビット・モイーズ、ライアン・ギグス（暫定PM）、ルイス・ファン・ハール、ジョゼ・モウリーニョと指揮官を替え、「スペシャル・ワン」が去った2018年12月からはオレ・グンナー・スールシャール監督が率いている。

　しかし、モウリーニョが去った後、ファーガソン氏はある人物が監督に就任することを望んでいたという。それが、当時トッテナムを率いていたマウリシオ・ポチェティーノだったというのだ。

　同メディアによれば、チームの一貫性が欠けていることを嘆いていたファーガソン氏は、モウリーニョの後任にはポチェティーノを望んでいたという。「古き良きフットボールスタイルに、新たな要素をもたらすことができる人物」として目を付けており、ユナイテッドのフロントにも進言していたそうだ。
 

　だが、さすがにトッテナムからいきなり引き抜くことなどは不可能であり、フロントも「ユナイテッドで雇うべきエリートではない」と考えていたようだ。その結果、暫定で就任したスールシャール監督が正式に就任することになったという。

　今となっては昔話のひとつだが、ここ最近では再び、ポチェティーノの新たな“就職先”が注目を集めている。昨年11月にトッテナムを去って以来、アルゼンチン人指揮官はフリーの状態が続いているからだ。

　先日、英スポーツチャンネル『Sky Sports』のトーク番組『Monday Nighe Football』に出演した同氏は、「いつでも仕事に戻る準備は整っている」と復帰を示唆するコメントを残した。プレミアリーグには「依然として興味津々である」とも語っている。

　ポチェティーノの新たな仕事場は、果たしてどこになるのか。もしかすると、誰よりも朗報を待っているのはユナイテッドが誇る名将なのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部