チェルシーの登録メンバー25人に名を連ね、世界中に衝撃を与えた38歳の元チェコ代表GKペトル・チェフ。彼のトレーニング映像が公開され、再び衝撃が走っている。

　チェフは2015年まで同クラブで494試合に出場し、４度のプレミアリーグ優勝と2011－12のチャンピオンズ・リーグ制覇などに貢献。その後、アーセナルでユニホームを脱ぎ、昨年６月にテクニカルアドバイザーとしてチェルシーに復帰していた。

　そして今回、チーム事情から突然の選手登録で世間をあっと驚かせた。あくまで新型コロナウイルスが流行している現状などを鑑み、緊急事態に備えての措置で、選手契約はしていないとのことだが、現役復帰の可能性もわずかながらに出てきただけに、大きな話題となっている。

　そのなかで、クラブの公式YouTubeチャンネルでは、カムバックを果たしたレジェンドが、おなじみのヘッドギアをつけ練習に打ち込む様子を公開。ブランクがあるとは思えない俊敏な身のこなしにファンも驚愕し、次のような胸熱なコメントが寄せられている。

「まだこんなに鋭いとは」
「正気の沙汰じゃない」
「彼はまだチェルシーでインパクトを与えることができる」
「トレーニングを見て多くの鮮明な記憶が蘇ってきた」
「ヘルメットを被っているのは誰？彼は素晴らしいGKのようだ」

　また、英紙『The Sun』もこの映像に注目し、以下のように報じている。
 

「復帰が確定したチェフは、メガネとスーツを捨て、グローブとトレードマークのヘッドギアを身につけて、仕事に取り掛かった。他のキーパーたちと並んで、４度のプレミアリーグ優勝経験を持つ彼は、まるでブランクなどなかったかのように、ゴールの周りに身を投げ出した」

　さらに同紙では、現地時間20日のセビージャ戦（０-０）後に、かつてのチームメイトでもあるフランク・ランパード監督が語ったコメントも掲載。

「絶対にロマンスのためではない。ピート（チェフの愛称）は少しの間、キーパーたちと一緒にトレーニングをしてきた。彼はとてもフィットしていて、まだ比較的若い。

　私たちが危機に瀕しているなら、ペトル・チェフがいること以上に良いことを求めることはできない。私はそれを期待していないが、ここ６、７か月の間に世界中で見てきたことは誰も予想していなかった」

　改めて「緊急事態の備え」だと説明した指揮官。だが衰えぬ動きを見る限り、当の本人の準備は万端のようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】現役時代さながら！圧巻の練習映像はこちら！（２分36秒～）