【岩本輝雄】好調ヴィッセルを支える万能型FW。スピードだけじゃない古橋亨梧の“凄み”

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2020年10月05日

シュートに持っていく“型”があるのも大きな強み

古橋は今季のマリノスとの3戦すべてで得点。もはや“マリノス・キラー”と言ってもいいかもね。(C)SOCCER DIGEST

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 コロナ禍で途絶えていた日本代表がようやく活動する。オランダで今月の9日にカメルーン、13日にコートジボワールと親善マッチを実施。今回は海外組だけで編成されたけど、通常の選考であれば、間違いなくメンバー入りしたと思うのが、ヴィッセルの古橋だ。

 得点ランクで2位タイ、日本人ではフロンターレの小林と並んでトップタイの11ゴールをマーク。すでに昨季の10点を上回るペースで得点を重ねている。チームは目下4連勝中で、そのなかで古橋は計5得点。乗りに乗っているね。

 3-2で競り勝った直近のマリノス戦でも1ゴールを決めてみせた。チームの3点目。結果的に決勝点となった価値あるゴールだ。スタジアムで観ていたけど、相変わらず、速いね。スピード自慢のマリノスのCB、チアゴも苦戦したと思う。特にマリノスはハイラインだから、古橋の良さが随所に発揮されていた。

 ちなみに、マリノス戦に関しては、古橋は今年2月のゼロックス(3-3でPK勝ち)、リーグでの前回対戦(△3-3)でも得点している。もはや“マリノス・キラー”と言ってもいいかもしれないね。

 際立つスピードに加えて、前線でしっかりとキープできる技術の高さもある。各クラブに“上手い”アタッカーはけっこういて、彼らは前を向いた時は脅威を与えられるけど、後ろを向かされた時にボールを取られてしまうことがたびたびある。

 でも古橋は、簡単には奪われない。そこで攻撃が切れないから、チームとしても次の一手が打てる。味方からすれば頼りになる存在だ。

 シュートに持っていく“型”があるのも大きな強みだ。マリノス戦のゴールを見ても、センスがあるなって思う。左サイドから仕掛けて、カットインして右足でズドン。注目すべきは、そのカットインの動作。相手と対峙した時、ちょっと斜め後ろにボールを動かすんだよね。

 横だと、相手の足に引っかかるかもしれない。そうならないように、シュートがちゃんと打てるようにもっていける。細かいかもしれないけど、そうしたプレーからも、改めて能力の高さが見えた。
 
 ヴィッセルでは今季で3年目。18年シーズンの途中に加入したけど、同じ年にイニエスタ、翌年にはビジャも移籍してきた。走り出せばイニエスタから極上のパスが出てくるし、FWとしてはビジャという最高のお手本がいる。これ以上ない恵まれた環境の中で、着実に成長できてきたと思う。

 なによりも、一つひとつのプレーからは、もっと点を取りたい、もっと向上したい、そういう姿勢が強く伝わってくる。常に野心的でギラギラしている。そこがまたいいよね。

 まだ25歳。今後は代表ではもちろん、海外に出て活躍するんじゃないかな。点も取れるし、チャンスも作れる。万能型FWとして、さらなる飛躍が楽しみだよ。

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