【鹿島】「自信にはなる」待望の復帰弾。上田綺世のさらなるゴール量産に期待したい

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年09月09日

「あとはもう、本当に日々の練習次第」

途中出場の上田は、力強い右足シュートでネットを揺らし、チームに勝利をもたらした。写真:徳原隆元

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[J1第15節]鹿島2-1仙台/9月9日/カシマ

 勝利を決定づける一発となった。62分に途中出場した上田綺世が大仕事をやってのけた。

 1-0で迎えた83分、最終ラインからのロングボールに反応し、敵陣ペナルティエリアでキープした上田は、対峙するDFに対しワンフェイク入れてシュートコースを開け、右足をコンパクトに振り抜く。放たれたボールは仙台GKスウォビィクが伸ばした手をすり抜けて、鮮やかにゴールネットを揺らした。

 目下3連勝中のチームは2-0とした後に1点を返されるも、それ以上のゴールは許さず、2-1で逃げ切って3年ぶりとなる4連勝を達成した。

 勝点3をもたらすゴールを決めた上田は、右足の負傷で一時戦列を離れていたが、内田篤人の引退試合となった12節のG大阪戦で途中出場から復帰。以降も途中出場を重ねるなか、コンディション的に難しい部分はあったようだが、ただピッチに立てば高い確率で、相手ゴール前で“見せ場”を作っていたのも事実だ。

「前回の試合でも3分半くらい出て、1本シュートまで持っていけた。そういうシュートまで持っていくイメージは多少、自信はついています。今日は(出場時間が)長かったですけど、途中から出て点を取るっていうのは、FWにとってすごく自信になる」

 復帰後、常にチャンスを狙い続けてきて、この仙台戦でようやく目に見える成果を出すことができた。この一発で乗っていくことはできるか? 「それは僕にも分からないです」と応じた上田は「自信にはなると思うし、あとはもう、本当に日々の練習次第だと思います」と続ける。

 抜群のシュートセンスと勝負強さを備えるFWがさらにコンディションを上げていけば、チームの得点力もグッと高まるはずだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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