J１リーグは７月８日、各地で第３節の９試合を開催。ヤンマースタジアム長居では、セレッソ大阪対清水エスパルスの一戦が行なわれ、２-０でC大阪が快勝を収めた。

　約４か月ぶりに再開した第２節から中３日で行なわれた一戦。C大阪は前節で大一番となった大阪ダービーを制し波に乗る。一方清水は開幕から連敗を喫しており、前節から先発５名を替えて臨んだ。

　立ち上がりは清水が中盤で細かくパスを繋ぎ、好機を窺う。開始直後から高卒ルーキーの鈴木唯人が積極的にボールに絡み、見事なボディバランスを駆使してドリブルで持ち上がるなど、攻撃のアクセントに。

　しかし徐々にホームチームが攻勢に出る。15分には、柿谷曜一朗が激しいチェイスで相手DFからボールを奪うと、中央でフリーとなっていた都倉賢に優しいパスを供給。都倉はダイレクトでシュートを放つもボールはクロスバーの上へ。

　最終ラインからのビルドアップで、サイドへの展開もうまく使って相手を走らせ、しっかりと連携の取れた攻撃をみせるC大阪だったが、フィニッシュの精度を欠きスコアレスで前半を折り返す。
 

　C大阪は後半から都倉に代えて、開幕戦でも得点を挙げたブルーノ・メンデスを投入。２トップの一角に配置された。その後は相手にボールを握られる展開が続き、56分には自陣でボールを奪われショートカウンターから危険なシーンを作られるも、粘り強い守備で耐え抜く。

　59分には柿谷、61分には藤田がシュートを放つなど、短時間に何度も好機を創出し波状攻撃を仕掛けるも得点には繋がらず。64分には柿谷に代えて清武弘嗣、坂元達裕に代えて片山瑛一をピッチに送りだす。

　なかなか得点が生まれないなか、71分についに試合が動いた。丸橋祐介がゆっくりとしたドリブルでペナルティエリア手前左のスペースに持ち込むと、ディフェンスラインとの駆け引きで裏に抜け出した奥埜博亮にスルーパスを供給。うまく繋がると、奥埜がGKとの１対１を落ち着いて決め、C大阪が待望の先制点を挙げる。

　さらに85分にも途中出場の片山が追加点を挙げ、２－０でC大阪が開幕３連勝を挙げた。一方清水は今季いまだ白星なしと厳しい状況が続く。

　次節は７月12日、両者ともにホームでC大阪は名古屋と、清水はG大阪と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部