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【J再開後の注目株|琉球】元青学10番のテクニシャン…一瞬の閃きからゴールを生み出せるか

カテゴリ:Jリーグ

仲本兼進

2020年06月24日

今年、刺激しあえる仲間ができた

創造性溢れるプレーが持ち味の小泉。プロ2写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 緊急事態宣言が解除され、迎えた5月25日の練習再開初日。トレードマークの金髪はいつしか黒髪と混ざって斑模様に。コロナ禍により自粛を余儀なくされた今季の空白期間を物語るかのような姿になっていた。

「自粛期間中、(フィジカルコーチの)矢野さんのZoomトレーニングに励んだおかげでだいぶ筋力がつきました。正直筋トレは嫌いなんですが、1か月も続けたら意外とできるもんだなと(笑)。練習再開に向けて上手く過ごすことができたなと実感しています」

 琉球でプロ入りし今季2年目を迎えるMF小泉佳穂。172センチと比較的小柄なセンターハーフは、チームが目指すボールをつなぐサッカーに対しての適性をアピールし続けている。パスを正確に蹴り分ける技術には定評があり、なおかつチームに数少ない両利きである。セットプレー時にはどの位置からでも狙いを定めるプレースキッカーとして存在感を示す。

 ルーキーイヤーだった昨季の第41節・愛媛戦では、相手DFに囲まれながらも冷静なボールコントロールで河合秀人のゴールをお膳立て。プロ初アシストを記録するとともに2-2の勝利に貢献した。しかし結果として得点に結びついたのは12試合に出場してこの1点のみ。歯がゆさが残るものだった。
 
「去年は馴染むのが精一杯でしたし慣れるのにすごく時間がかかった。でも今年に入ってそこはもうクリアになっていると思います」

 そう話す小泉は「だからこそ、点に直結するプレーができないと生き残ることはできない」と、ゴールに向かう執着心は強い。

 その彼に今年、刺激しあえる仲間ができた。拓殖大から琉球に加入したMF池田廉の存在である。青山学院大の10番を背負った小泉と池田は学年がひとつ違いで、一昨年まで関東大学2部でしのぎを削った。お互いトップ下でのプレーを得意とし、点に絡むチャンスメーカーという部分でも境遇が似ている。それゆえに自然と熱視線を送り合い、時にはライバル、時には盟友となりチーム力アップに還元する。

「廉は間に入ってボールを受け、ターンしながらリズムを作る選手。僕はアイデアを出すタイプだと思うのでプレーの方向性に違いはあります。でも、サッカーの取り組み方から廉はあまり波が無く、いつも淡々と自分のやるべきプレーをこなしている。そこは自分には無いところだし、刺激を受けています」
 
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