「最悪の気分」「復讐という言葉は…」元ミランのカカがリバプールとのCL決勝再戦を回想

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020年05月24日

「キャリア最高のゴール」と語ったのは?

リバプールに雪辱を果たし、ビッグイヤーを掲げるカカ(中央)。(C) Getty Images

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 13年前の5月23日、アテネで開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で、ミランはリバプールに2-1と勝利し、現時点でクラブにとって最後となるビッグイヤーを獲得した。

 その立役者のひとりだった元ブラジル代表のカカが、クラブの公式チャンネルで当時の栄光を振り返った。ミラン専門サイト『Pianetamilan.it』が伝えている。

 マンチェスター・ユナイテッドとの準決勝では、敵地での第1レグを落としたものの、第2レグで逆転勝利した。カカは「スペクタクルな2試合だった。初戦は自分が2得点したけど、2点目はキャリア最高のゴールのひとつだった。でも、彼らが勝ち、ホームで挽回が必要だった」と語っている。

「(第2レグで)すぐにプレッシャーをかけ、自分が先制点を奪い、それからクラレンス・セードルフ、アルベルト・ジラルディーノと決めた。完璧な試合だったと考える人が多いけど、実際にあれはミランの歴史でもっとも素晴らしい試合のひとつだった」
 
 ファイナルの相手は、2年前に「イスタンブールの奇跡」でミランが苦杯をなめさせられたリバプールだった。因縁の対決については「神の思し召しだった。偶然じゃない。復讐という言葉は行き過ぎで好きではないが、素晴らしい、魔法のようだった」と話している。

「(2年前とは)違う決勝だった。またやられるかもという恐怖はあったけど、素晴らしいファイナルだったね。歴史に残る試合となった」

 2点を先行したミランが1点を返された時には、心理的に重圧を感じたようだ。「最悪の気分だった。2005年の亡霊が戻ってきたんだ。神経戦だった」と回想している。

「『ノー、まただ』っていう感覚に左右されてしまったんだ。士気が下がった。でも、我々は歯を食いしばったんだ。踏ん張って、最後は祝うことができた」

 自身にとっては、唯一のCL制覇だった。「感覚はみんな違っていた。自分は初めてだったし、『ついにヨーロッパを制覇した』と思ったよ。夢を叶えたんだ」と回想したカカは、こう続けている。

「パオロ・マルディーニにとっては5回目だったし、初めて優勝した選手とは喜び方が違ったね。でも、素晴らしかったよ。あのチームにとって完璧なサイクルの終わりだった。我々は歴史をつくったんだ。素晴らしかった」

 2013-14シーズンを最後に、ミランはこの欧州最高峰のコンペティションに出場すらできていない。再び彼らがCLの舞台に戻り、ビッグイヤーを掲げる日は訪れるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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