「延期したくても…」ドイツでも無観客マッチ開催へ。ファンの想いを知る現場のリアルな声は?【現地発】

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2020年03月11日

感染者が1100人を超えたドイツ

ボルシアMG対ドルトムントは観客入りで行なわれたが…。 (C)Getty Images

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 新型コロナウイルスの猛威は、一体どこまで広がっていくのだろうか。

 ドイツでは感染者数が1100人を超えた(10日次点)。隣国スイスでは、早々に4月3日まで国内のリーグ戦は中止を決定。しかしドイツでは先週まで、試合スケジュールを動かさないまま開催しようと苦慮していた。

 例えば、感染者が増えているノルドラインベストファーレン州は、このテーマに敏感だ。8日に行なわれたブンデス第25節ボルシアMG対ドルトムントは、無観客で行うべきかの議論があった。最終的には「屋外でのイベントなので、ウィルスが広がる危険はそこまで高くない」という当局からの“オッケー”を取り付け、開催にこぎつけた。

 その一方で、当該地の住民には、所持しているチケットをほかの試合と交換するという措置を講じ、自粛しやすいような対策も取られた。関係者は可能な限り安全性を確保すべく務めてたと言えるだろう。

 実際にこの日、スタジアムはほぼ満員。上位2チームの対決にふさわしい白熱した試合が繰り広げられ、多くのファンが喜んだ。

 だが、事態はそれで収まりそうにない。

 すでにブンデスリーガの各クラブは手洗いとうがい、握手の禁止を徹底している。そのほか、大迫勇也が所属するブレーメンなどは、公開練習をしばらく行なわないことに決めた。サインやセルフィー写真といったファンサービスも禁止されている。

 加えて、週明けにドイツの連邦保健省大臣イエンス・シュパーンは新型コロナの感染拡大を抑制するため、「1000人以上の人が集まるイベントは中止することを推奨する」と発言。当然、ブンデスリーガもこの対象に当てはまる。

 これを受け、同州保健省長官のカール=ヨゼフ・ラウマンは「我々はシュパーン氏の勧めを受け入れようと思っている」とコメント。「今後どうすべきかの指針をはっきり明示してくれたという点において、彼の発言はうれしいものだ」とし、ついに無観客試合が開催される可能性が高まってきた。

 誰もが、いずれこうした対策を実施せざるを得ないことをうすうすと感じてはいた。しかし、「なぜこの時期に?」というのが、ファンの正直な心の叫びだろう。優勝争い、残留争いがこれから佳境に向かう、大切な時期だ。

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