マドリーの勝負強さは逆境でこそ真価を発揮する
いまから15年ほど前、レアル・マドリーは「イケル・カシージャスとロナウドのふたりでサッカーをしている」と言われていた。もちろん、他にも攻守に豪華なタレントを抱えていたものの、これは正守護神のビッグセーブとエースストライカーの得点力を前面に押し出した戦い方への、皮肉を込めた評価だった。
当然ながら、そうした声はバルセロナ方面からより多く聞こえていたが、歳月が流れ、立場は逆転した。現在その戦いを見せているのがバルセロナなのだ。
GKのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが勝負どころで好守を連発し、リオネル・メッシを筆頭とした個の能力で局面を打開しながらゴールをもぎ取る。当初はバルサ・イズム復活の担い手として期待が集まったキケ・セティエン新監督も、就任から1か月半を経て結果を重視した現実的な戦い方に舵を切った。
当然ながら、そうした声はバルセロナ方面からより多く聞こえていたが、歳月が流れ、立場は逆転した。現在その戦いを見せているのがバルセロナなのだ。
GKのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが勝負どころで好守を連発し、リオネル・メッシを筆頭とした個の能力で局面を打開しながらゴールをもぎ取る。当初はバルサ・イズム復活の担い手として期待が集まったキケ・セティエン新監督も、就任から1か月半を経て結果を重視した現実的な戦い方に舵を切った。
では、最近のマドリーはどうか。組み立ては悪くないが、いくら押し気味に試合を進めても、なかなか得点が奪えない。強引に守備網を突破したり、ゴールを力でこじ開けるような、すなわちかつてのクリスチアーノ・ロナウドや、現在怪我のため戦線離脱中のエデン・アザールのようなビッグタレントの欠如が響いている。
その結果、前節バルサに首位の座を明け渡し、26日のマンチェスター・シティ戦(CLラウンド・オブ16第1レグ)でもホームで痛恨の逆転負け(1-2)を喫した。
現地時間3月1日21時(日本時間3月2日5時)、そのマドリーはバルサをホームのサンティアゴ・ベルナベウに迎え撃つ。両者の勝点差は2。もしマドリーがこの天王山に敗れるようなことになれば、王座奪還に向けてかなり厳しい状況になるのは避けられない。
相手のバルサは怪我人も多く決して万全ではない。ライバルにみずからのお株を奪われる形になってしまったとはいえ、マドリーの勝負強さは逆境でこそ真価を発揮する。今回のクラシコは伝統の力を証明する絶好の舞台だ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
その結果、前節バルサに首位の座を明け渡し、26日のマンチェスター・シティ戦(CLラウンド・オブ16第1レグ)でもホームで痛恨の逆転負け(1-2)を喫した。
現地時間3月1日21時(日本時間3月2日5時)、そのマドリーはバルサをホームのサンティアゴ・ベルナベウに迎え撃つ。両者の勝点差は2。もしマドリーがこの天王山に敗れるようなことになれば、王座奪還に向けてかなり厳しい状況になるのは避けられない。
相手のバルサは怪我人も多く決して万全ではない。ライバルにみずからのお株を奪われる形になってしまったとはいえ、マドリーの勝負強さは逆境でこそ真価を発揮する。今回のクラシコは伝統の力を証明する絶好の舞台だ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部