指揮官はノーコメントを貫く
キケ・セティエンが監督に就任し、バルサ・ファンが真っ先に期待したのが、ポゼッション重視のフットボールの復活とカンテラの復権だった。
バルサでの初陣となったグラナダ戦でキケ・セティエンは、前監督のエルネスト・バルベルデが冷遇していたバルサB所属のリキ・プッチを起用し、喝采を浴びている。しかしコパ・デル・レイのイビサ戦後に予期せぬ事態が起きた。
バルサでの初陣となったグラナダ戦でキケ・セティエンは、前監督のエルネスト・バルベルデが冷遇していたバルサB所属のリキ・プッチを起用し、喝采を浴びている。しかしコパ・デル・レイのイビサ戦後に予期せぬ事態が起きた。
バルサはこの試合、苦戦を強いられながらもアントワーヌ・グリエーズマンの2発でなんとか逆転勝利を飾ったが、そのフランス人FWとアンス・ファティとともに3トップの一角として先発出場したバルサBのエース、カルレス・ペレスに対して試合後、キケ・セティエンは戦力外通告を言い渡したのだ。
C・ペレスはそのイビサ戦で後半開始早々にベンチに下げられていた。パフォーマンスに不満があったのは間違いないだろう。ただ、残り10分から途中出場したグラナダ戦とこのイビサ戦を見ただけで、カンテラの星に見切りをつけてしまうのはいかがなものか。
「ウスマンヌ・デンベレがまもなく復帰するから」という理由はもっともらしいが、入団以来ケガ続きのデンベレには常に故障のリスクが付きまとう。逆にC・ペレスは、開幕以来わずかな出場機会でもバルサ愛を前面に押し出してプレーしていた。
あるメディアは「新たなFWを獲得する資金を調達するため」との説を唱えるが、このような形でカンテラーノを利用するのは後に禍根を残しかねない。
キケ・セティエンはこの決断について現時点でノーコメントを貫いているが、バレンシア戦での敗戦とともに新監督の株を下げる出来事となったのは間違いない。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
C・ペレスはそのイビサ戦で後半開始早々にベンチに下げられていた。パフォーマンスに不満があったのは間違いないだろう。ただ、残り10分から途中出場したグラナダ戦とこのイビサ戦を見ただけで、カンテラの星に見切りをつけてしまうのはいかがなものか。
「ウスマンヌ・デンベレがまもなく復帰するから」という理由はもっともらしいが、入団以来ケガ続きのデンベレには常に故障のリスクが付きまとう。逆にC・ペレスは、開幕以来わずかな出場機会でもバルサ愛を前面に押し出してプレーしていた。
あるメディアは「新たなFWを獲得する資金を調達するため」との説を唱えるが、このような形でカンテラーノを利用するのは後に禍根を残しかねない。
キケ・セティエンはこの決断について現時点でノーコメントを貫いているが、バレンシア戦での敗戦とともに新監督の株を下げる出来事となったのは間違いない。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部