敵将シメオネがかけた言葉とは?
現地時間1月12日に行われたスペイン・スーペルコパ決勝は、スコアレスの末にPK戦でレアル・マドリーがアトレティコ・マドリーを下し、通算11回目の優勝を飾った。
勝敗を分けた大きなポイントのひとつとなったのが、延長後半115分のアトレティコの決定機だ。裏のスペースに飛び出したA・マドリーのアルバロ・モラタが、マドリーGKティボー・クルトワと1対1になりかけた。だが、後方から追いかけてきたフェデリコ・バルベルデが、退場覚悟のタックルでこの決定機を阻止したのだ。
当然、バルベルデにはレッドカードが出され、マドリーは数的不利に陥った。だが、時間帯を考えれば、勝敗を左右する決定機の阻止でもあった。事実、ピンチをしのいだマドリーはPK戦を制してトロフィーを手にし、バルベルデはマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれている。
米スポーツチャンネル『ESPN』によると、試合後の会見で、バルベルデは「モラタに謝罪した」と話している。
「自分がしたことは良くない。でも、ほかに選択肢がなかった。優勝はうれしいけど、その件については気分が良くない」
勝敗を分けた大きなポイントのひとつとなったのが、延長後半115分のアトレティコの決定機だ。裏のスペースに飛び出したA・マドリーのアルバロ・モラタが、マドリーGKティボー・クルトワと1対1になりかけた。だが、後方から追いかけてきたフェデリコ・バルベルデが、退場覚悟のタックルでこの決定機を阻止したのだ。
当然、バルベルデにはレッドカードが出され、マドリーは数的不利に陥った。だが、時間帯を考えれば、勝敗を左右する決定機の阻止でもあった。事実、ピンチをしのいだマドリーはPK戦を制してトロフィーを手にし、バルベルデはマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれている。
米スポーツチャンネル『ESPN』によると、試合後の会見で、バルベルデは「モラタに謝罪した」と話している。
「自分がしたことは良くない。でも、ほかに選択肢がなかった。優勝はうれしいけど、その件については気分が良くない」
一方、マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は「彼は自分がすべきことをしたんだ」と擁護した。
「ファウルではあったが、あの時の彼はそれをしなければいけなかった。大事なのは、彼がモラタに謝ったということだ。彼らは互いによく知る間だからね」
また、退場時にバルベルデに声をかけていたアトレティコのディエゴ・シメオネ監督は「試合でもっとも重要な場面だった。彼の立場なら、だれでも同じことをしたと伝えたよ」とコメントした。
「彼を(MOMに)選んだのは道理にかなっている。あのタックルで、彼らは試合に勝ったのだからね」
意図的にチャンスをつぶす“戦術的ファウル”には賛否両論がある。ただ、確かなのは、バルベルデのプレーがマドリーを優勝に導く大きな要因となり、両軍の指揮官がそれを認めたということだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部