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「PKをもらいにきていた」矢板中央MFが痛恨のファウルに言及「ずる賢いところが…」【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年01月12日

松村へのリスペクトも

最後の最後でPKを献上してしまった靏見(6番)。それまでは松村(手前)をよく抑え込んでいたが……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[高校選手権準決勝]静岡学園1-0矢板中央/1月11日(土)/埼玉スタジアム2002

「ミッション完了」まで、あと一歩だった。

 この日も堅牢を築いた矢板中央は、鹿島アントラーズ入団内定の松村優太と小山尚紀の両翼ら4試合で15ゴールを挙げた静岡学園の強力攻撃陣を抑え込み、“狙い通り”のPK戦突入まで残り数十秒となっていた。

 だが、最後の最後で、エリア内にドリブルで侵入してきた松村をMF靏見拳士朗が倒してしまう。本人は「当たったというより、かすったぐらい」という接触だったが、判定はPK。これを敵エースに自ら叩き込まれ、勝負は決した。

 痛恨のPKを与えてしまった靏見は試合後、このシーンをこう振り返った。

「相手はたぶんPKをもらいにきていた。自分としてはファウルになるようなプレーではなかったと……」

 ただ、言い訳はしなかった。「そういうずる賢いところも含めてサッカー。静岡学園のほうが頭を使ったということです」

 してやられた松村に対してのリスペクトも忘れなかった。

「ドリブルはいままで経験したことないぐらいでしたし、ああゆう選手がプロに行くんだなと思いました」

 全試合に先発出場して攻守に奮闘し、2回戦の大手前高松戦(香川)では目の覚めるようなミドルを突き刺したMFは、この日もハードワークを実践。「ドリブルでかわされるシーンもあったけど、1枚目、2枚目、3枚目と連動してボールを奪いに行けたので、止められたと思う」と、自慢の堅守が強豪相手にも通用したことには胸を張った。

 埼玉県出身。高校最後のゲームは、地元でのプレーとなった。

「埼玉スタジアムでプレーできたのは良かった。1、2年生には、またここに戻ってきて優勝してほしい」

 卒業後は埼玉に戻り、東京国際大学でサッカーを続ける。「一戦一戦成長できた」という選手権での経験を糧に、次のステージでの活躍を期す。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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