【セルジオ越後】日本人はビッグクラブでことごとく通用しなかった。リバプールの南野には…

カテゴリ:海外日本人

連載・コラム

2019年12月26日

南野がリバプールへ。 評価すべきは、 移籍ではなく、今後だ。

南野がプレミアリーグのリヴァプールに加入。果たして、ビッグクラブで活躍できるか。(C)Getty Images

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 南野がリバプールに移籍したね。チャンピオンズ・リーグ王者に加入という話題性もあって、メディアも騒ぎ立てている。

 ただ、思い返してほしい。今まで、ビッグクラブの一員になった日本人はいたけど、その移籍先で成功した選手はいたかな?
 
 例えば、2012年にマンチェスター(・ユナイテッド)へ移籍した香川(現サラゴサ)。主軸になれないまま、約2年でドルトムントに戻っている。しかも、マンチェスターに行ってから、キャリアも下降線を辿っている印象だ。

 他にも、ヒデはローマで多くて15試合にしか出ていないし、宇佐美(現G大阪)はバイエルンで鳴かず飛ばず。インテルの長友(現ガラタサライ)、ミランの本田(現無所属)は、たしかにどっちも名門クラブでプレーしていたかもしれないけど、彼らがいたチームが当時“ビッグクラブ”と呼べる実力があったか疑問だ。最近では中島もポルトで苦労しているようだね。

 だから、南野の真価が問われるのは、これから。リバプールで試合に出て活躍して、スタメンに定着できたら、初めて手放しで称賛できる。ただ、前線にはサラー、マネ、フィルミーノと錚々たるメンバーがいるから、簡単ではないだろう。

 それに、プレミアリーグは世界最高峰のリーグだ。香川の他にも、例えば稲本、宮市(現ザンクトパウリ)がアーセナルに、李(現横浜)がサウサンプトンにいたけど、みんな通用しなかったよね。

 一番、試合に出ているのはサウサンプトンの吉田だろうけど、守備は組織でやるからDFはなんとかなる。オフェンスの選手で目立った活躍を示せたのは、レスターの岡崎(現ウエスカ)くらいかな。ただ、1年目で優勝に貢献してからは、徐々に出場機会を減らして退団。そして、岡崎がいなくなってからレスターは今季2位(18節終了時)とまた強くなったよね。

  一方、隣の韓国はどうかな。トッテナムのソン・フンミンは毎年ゴールを量産している。素晴らしい活躍だよね。彼のような実績を上げてこそ、本物のトッププレーヤーだ。過去を振り返っても、パク・チソンはマンチェスター・Uでプレミアリーグ4回、チャンピオンズ・リーグ1回、優勝している。自国を代表する選手のクオリティの差を見ても、韓国との差は明らかだよ。

 だからこそ、南野には日本を代表する選手として頑張ってほしい。今まで、日本人がビッグクラブでは活躍できない、いわば”ジンクス”のようなものがあったと思うけど、それを破ってもらいたいね。

 ことごとく通用しなかったから、まだまだ日本人の目標は「ビッグクラブへ移籍すること」になってしまっている気がする。でも、それではダメだ。重要なのはプレーすることなんだから、メディアも移籍ネタばかりを取り上げるのではなく、活躍してからも盛り上げてほしい。そして、逆に試合に出れなくなったのなら、しっかりと叩くべき。

 ピッチ上のパフォーマンスが良いのか、悪いのか、南野を評価するのはこれから。リバプールで活躍して主軸になって、「ビッグクラブで中心選手になる」という日本人の新たな目標になってほしいよ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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