<2019ベストヒット!>【セルジオ越後】「準優勝」なんて何の慰めにもならない…力不足を痛感したのであれば良い大会だったんじゃないかな|日本代表編

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年12月26日

引かれたなかで2点、3点と奪いきる力がない。個の能力のなさが目立った

カタールの表彰の様子を見つめる日本代表。選手たちの中からも「得られたものはない」「優勝しなければ意味のない大会だった」という声が聞かれた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 2019年の名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返るこの企画。今回は、アジアカップ決勝を報じたなかでも、とりわけ反響の大きかったセルジオ越後氏のコラムをお届けする。『サッカーダイジェスト』誌の名物コラムでも鋭い舌鋒で様々な事象を斬りまくる同氏は、日本代表の敗戦をどう見たのか?

記事初掲載:2019年2月2日
 
――◆――◆――

 アジアカップはカタールに1対3で敗れ、準優勝に終わったね。はっきり言って決勝で負けてしまっては、何の意味もない。「ファイナリスト」とか、「準優勝」とか、そんなものはプロ選手にとってなんの慰めにもならない。負けは負けでしかない、と潔く認めなければ、これからの成長はないよ。

 決勝の日本はイラン戦の好調をまったく継続できなかった。日本は中3日、カタールは中2日で臨んだ決勝だったけど、インターバルの違いは関係なかったね。後半は相手も足が止まってべた引きになったが、日本はやはり引いた相手を攻め崩せなかった。

 今大会、日本は引いて守るチームに苦戦する傾向にあった。グループリーグ初戦のトルクメニスタン戦に始まり、オマーン戦やベトナム戦も勝つには勝ったけど、危ない場面を再三にわたり作られていた。カタールも基本的にはディフェンスラインに5人が入って守備を固め、前線のアリやアフィフを起点に攻め込むチームだったが、まんまと相手の思惑にハマってしまった。

 日本は前半で2点を取られて、ちょっとオロオロしてしまった。前半はほとんど反撃に移れなかったからね。結局後半も1点は返したものの、あれだけカタールが引いたなかで2点、3点と奪いきる力が、今の日本にはなかったということだ。

 何が足りなかったのかと言えば、やはり個の能力だろう。まさしく、そこがカタールとの違いだった。相手エースのアリがDFを背にしても強引にゴールを奪いきったのに対して、日本はパスワークから南野が抜け出して1点は獲れたが、個でこじ開けられる選手がいなかった。個で打開できないから組織的にやるしかないわけだが、それにも限界がある。

 最終局面では、やはりゴールを奪いきれるフィニッシャーや相手の守備網を破りきれるドリブラーといった能力の高い個が必要なんだ。後半のカタールは完全に足が止まっていたけど、日本はドリブルで破り切る場面がほとんどなかったし、強引にでも得点を奪い切るようなアタッカーも現われなかった。
 
 振り返ってみれば、今大会の日本はそれほど得点が多くなかったし、グループリーグでも3失点を喫した。対してカタールは大会を通じて最も多くの得点を挙げ、失点も一番少なかった。結局、優勝するべき国が優勝したということだね。
 

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト サッカーダイジェスト責任編集
    2月12日発売
    データ満載のNo.1名鑑
    2020 J1&J2&J3
    選手名鑑
    56クラブを完全収録!!
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト 6月11・25日合併号
    5月28日発売
    現役選手、元代表選手など
    総勢50人がセレクト!!
    Jリーグ歴代
    最強チームはどれだ!?
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ワールドサッカーダイジェスト
    6月4日発売
    2020年夏版
    メガクラブ改造計画
    次の移籍市場はこう動け!
    欧州番記者らによる緊急提言
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.30
    1月17日発売
    完全保存版!
    第98回高校選手権
    決戦速報号
    静岡学園が24年ぶりV
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ