「本当に優勝しちゃったんだ…」苦しみ抜いた“大学No.1”仲川輝人がようやく掴んだ栄冠に漏らした本音

カテゴリ:Jリーグ

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2019年12月07日

平坦ではなかったプロの道

優勝を掴んで、チームメイトと喜びを分かち合う仲川。試合後の取材では思わず本音を漏らした。写真:徳原隆元

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[J1リーグ34節]横浜F・マリノス 3-0 FC東京/12月7日/日産スタジアム

「長かったすね……」

 試合後、横浜の戴冠に貢献した“小さなエース”仲川輝人は、ポツリと口にした。

 この日、リーグ優勝を争ってきたFC東京を本拠地で迎え撃った横浜は、前半にティーラトン(26分)とエリキ(44分)のゴールで突き放すと、守護神のパク・イルギュが退場した後半も攻勢を崩さず、77分に遠藤渓太のゴールで趨勢を定めた。

 クラブとしては、2004年のリーグ戴冠以来、15年ぶりのタイトルを手中に収めた横浜。8月の名古屋グランパス戦(25節)から11戦負けなしと怒涛の勢いで突き進んだ彼らを牽引したのは、15ゴールをマークしてリーグ得点王となった仲川だった。

 仲川のここまでの道程は、決して平坦なものではなかった。

 関東大学1部リーグ得点王とユニバーシアード代表選出。まさしく「大学No.1」の冠を引っさげていた14年に翌年からの横浜入りを内定させていた仲川だったが、入団間近の10月に右膝前十字靭帯および内側側副靱帯断裂、右膝半月板損傷という選手生命をも脅かす大怪我を負ってしまう。

 それでも横浜には入団し、長期間のリハビリの末に16年5月のアルビレックス新潟戦でプロデビューを飾った仲川だったが、怪我の影響からか、本来のキレを取り戻せず……。J2の町田ゼルビアとアビスパ福岡をレンタルで渡り歩くなど、横浜に貢献できないもどかしい時期が続いた。

 迎えた今シーズン、アンジェ・ポステコグルー体制2年目で、チームに欠かせないメンバーとなった仲川。ようやく覚醒の時を迎えた韋駄天は、「自分たちの力を証明できた。本当に優勝に値するチームだと誇れる」と語り、さらにこう続けた。

「いや、長かったっすね……。自分が怪我をしてマリノスに入って、自分自身としても、チームとしても、なかなか上に行けない苦しいシーズンばっかりだった。でも、そのなかで去年からボス(ポステコグルー監督)になって、1年目は苦しんだけど、2年目でやっとみんなの努力がついに叶ったかなと思う。自分自身としても、チームとしても成長した1年でしたね」
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