【東京五輪のオーバーエイジ提言】A代表の3人がベストチョイス。本田も実は適役か

カテゴリ:日本代表

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年11月20日

CF、ウイングバック、ボランチの3つのポジションに

東京五輪本大会の予想メンバー。CF、右ウイングバック、ボランチにオーバーエイジを入れるのではないか。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

[キリンチャレンジカップ]U-22日本0-2U-22コロンビア/11月17日/エディオンスタジアム広島

 U-22日本代表は11月17日のU-22コロンビア戦で0-2の敗戦を喫した。目立ったのは、未熟な連係や決定力不足。さらにスピードやフィジカルを含めて個々のスキルも、この南米の強豪に敵わなかった。

 23歳以下の選手で構成される五輪では、18枠のうち3枠までのオーバーエイジが認められているが、森保一監督は、改めてその必要性を強く感じさせられたはずだ。

 3-4-2-1をメインシステムで戦い、柔軟性も問われるU-22代表には、どんな選手が適役なのか。チームをスケールアップさせ得る人材を探っていく。

 まず重要なのは、3枠をどのポジションに使うか。
 
 ひとつ目は絶対的な軸が不在のCFか。コロンビア戦で先発した上田綺世(鹿島)はほとんどチャンスに絡めないまま前半のみで交代し、代わって入った小川航基(水戸)も決定機を逸し、ノーゴールで終わっている。なにより、ボールを収められずに1トップの役割を十分に果たせなかった点は看過し難い。

 CFのオーバーエイジに求められるのは、ポストワークが上手く、2列目の久保建英(、マジョルカ)、堂安律(PSV)、三好康児(アントワープ)といった海外クラブでも活躍するテクニシャンを活かせる人材。A代表のエース大迫勇也がベストだが、所属のブレーメンが招集を許可するかどうかは問題だ。呼べなかった場合は、しなやかな身体の強さが光る武藤嘉紀(ニューカッスル)、今年のJ1リーグで10得点を挙げ、A代表に初招集された急成長中のパワフル系FWオナイウ阿道(大分)が選択肢に上がるかもしれない。

 ふたつ目は、ウイングバックだろう。左サイドで地位を築いていた杉岡大暉(湘南)もここのところは不調で、コロンビア戦で菅原由勢(AZ)がアピールしたとはいえ、右サイドもなかなかレギュラーが固まらない。

 選手層の薄さを補うために、左右のサイドをこなせ、SBにも対応できるタレントがいれば心強い。例えば日本代表の不動の右SB(右ウイングバック)で、マルセイユでは左SBでも奮闘する酒井宏樹は適任だ。もしくは、ポルティモネンセで右SBのレギュラーを担う安西幸輝、スピードと持久力がJリーグ屈指の車屋紳太郎(川崎)というチョイスも悪くはない。
【関連記事】
【東京五輪メンバー予想】18枠を勝ち取る顔ぶれは?シャドーの有力候補は3人か
【戦評|U-22代表】「東京五輪、大丈夫?」不安膨らむコロンビア戦で噴出した最も深刻な課題は…
【セルジオ越後】五輪本番レベルのプレスに完敗のU-22森保Jだけど、一番の問題点はピッチ外だよ
【ベネズエラ戦|動画&記事一覧】解説:セルジオ越後、採点&寸評、プレー分析、各国メディアの評価、PHOTOギャラリーetc.
【セルジオ越後】ハーフタイムまで何も変われず4失点…それでもプロか?と言いたいし、森保“兼任”監督のままでいいの?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ