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「大和がPKを蹴りたいと言ってきたけど…」1G2Aの西川潤が2度目の世界大会で示した覚悟【U-17W杯】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2019年10月28日

目に見える形で10番の責務を果たす

5月のU-20W杯では結果を残せなかった西川。その雪辱を晴らす圧巻の活躍を見せた。(C)Getty Images

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 待ち侘びた瞬間だった。

 西川潤(桐光学園)にとっては2度目となる世界の舞台。一世代飛び級で参戦した今年5月のU-20ワールドカップでは、目に見える形での結果を残せなかった。ボールが収まらず、決定機に絡んだのも数えるほど。苦杯をなめたラウンド・オブ16の韓国戦ではチャンスを逃し、歯痒い想いも味わった。

 次こそ結果を残す――。強い覚悟を持って挑んだ今回のU-17ワールドカップ。オランダとの初戦は、その想いが結実する試合となった。

 10月27日に行なわれたグループステージの初戦。戦前の予想は欧州王者有利のなか、西川は目に見える形で10番の責務を果たす。

 最初の見せ場は36分。ハーフウェーラインを超えたあたりからボールを運ぶと、左足でスルーパスを送る。

「大和とも話をしていたので、練習通り。そこに動いてくれたので、大和の動き出しが本当に良かった」
 

 若月大和(桐生一高)の動き出しに合わせた絶妙なスルーパスでゴールをお膳立てし、オランダのDF陣を手玉に取った。後半に入ってもその勢いは止まらない。若月とのコンビで幾度も敵陣に迫ると、69分に再び魅せる。

「あの速さじゃないと通らないと思っていた。相手のディフェンス 陣は能力が高い。なので、あのパススピードで出すしかないと」

 スピード、コースともに申し分のないラストパスを若月に送り、ふたつ目のアシストをマークした。

 オランダ相手に2アシスト。これだけでも胸を張れる結果だが、西川は全く満足していなかった。一番欲していたのは、何よりもゴールだったからだ。

 77分にVAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)判定の末にハンドでPKを獲得した場面。誰がキッカーを務めるのか、その行方に注目が集まるなか、ペナルティスポットに向かったのは西川だった。ボールをセットすると、得意の左足で相手GKの逆に蹴り込んだ。
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